【G大阪】遠藤保仁、J初の20年連続開幕スタメン濃厚「いい準備をしていきたい」

スポーツ報知
20年連続の開幕スタメンが濃厚となったG大阪・遠藤(カメラ・金川 誉)

 G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(39)が、Jリーグ史上初となる20年連続開幕スタメンが濃厚となった。チームは19日、J1開幕の横浜M戦(23日・パナスタ)に向け大阪・吹田市内で練習。遠藤はボール回しなどでレギュラー組に入り、プロ22年目のシーズンに向け「開幕スタメンに名を連ねられるように、いい準備をしていきたい」と穏やかに話した。

 遠藤は横浜フリューゲルスに加入した98年、開幕スタメンでJデビュー。京都に移籍した99年はベンチスタートだったが、2000年から昨季まで19年連続で開幕スタメン、21年連続の開幕戦出場を果たしている。今年で27年目を迎えたJリーグの歴史で、20年にわたって開幕スタメンのピッチに立ち続けた選手はいない。

 1月に39歳を迎えたが、身体能力ではなく技術や戦術眼で勝負するタイプのため、肉体の衰えがプレーに与える影響が少ない。チームは昨季残留争いに巻き込まれたものの、後半戦は9連勝で9位まで浮上。遠藤も全34試合に出場して残留に貢献した。上位を狙う今季はMF矢島慎也(25)やMF高宇洋(20)らとポジションを争うが、開幕は元日本代表MF今野泰幸(36)とのダブルボランチで迎える可能性が高い。

 オフには同GK楢崎正剛(42)=元名古屋=、同DF中沢佑二(40)=元横浜M=らが引退したが「やめる理由は、今のところ僕にはない。頑張れるだけ頑張りたい」。J1通算602試合出場で、楢崎が持つ歴代最多の631試合を今季中に更新する可能性も十分。熟練の司令塔が、今季もJのピッチで味わい深いプレーを披露する。(金川 誉)

 ◆開幕戦の連続先発 昨季限りで引退したDF中沢は、2000年から18年まで遠藤と並んで最長となる19年連続開幕スタメン。GK楢崎はプロ24年のキャリアで1年目の95年、06年、現役最終年の18年に開幕先発から外れている。近年は海外移籍する選手が増えた傾向もあり、遠藤が達成すれば、今後破られることのない記録になる可能性もある。

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