優勝候補はズバリ浦和と川崎、観客を魅了するサッカーをする札幌にも注目…“ハンパなく当たる”岩本輝雄のJ1予想

スポーツ報知
昨年12月の天皇杯で優勝を飾り歓喜する柏木陽介ら浦和イレブン

◆岩本輝雄のDirecto

 今年の明治安田生命J1リーグが22日、開幕する。3連覇に挑む川崎を筆頭に、ACL王者の鹿島、元スペイン代表FWビジャを獲得した神戸などに注目が集まる中、元日本代表MF岩本輝雄さん(46)は川崎と並ぶ優勝候補に「いい補強をした」と評価する浦和を指名。ダークホースには「見ている観客を魅了するサッカーをする」札幌を挙げた。(構成・中村 健吾)

 浦和は杉本健勇、山中亮輔という、いい補強をした。富士ゼロックススーパーカップこそ川崎に敗れたが、まだ新加入の選手がフィットしていない段階。これからだと思う。

 特に杉本は周りに興梠慎三、柏木陽介がいて、新加入の山中もいることにより、うまくはまれば得点王も狙えると思う。守備もオリヴェイラ監督が得意とするところなので、うまくチームをまとめ、優勝候補になるだろう。

 3連覇がかかる川崎は、FWレアンドロダミアンが目立っているが、他にもいい外国人を獲ってきている。右サイドバックのマギーニョが富士ゼロックススーパーカップで非常にいいプレーをしていた。メンバーがそろっているだけに上位は固い。マギーニョが活躍すれば、3季連続優勝もあるだろう。

 今季の一押しは札幌。プレシーズンマッチを見たが、2年目のペトロヴィッチ監督のサッカーを選手たちがよく理解している。前線のジェイら外国人も非常にいい。福森晃斗の左足のセットプレーも大きな得点源となるだけに、ダークホースになるだろう。

 鹿島は、今さらながら植田直通、昌子源のセンターバックが抜けた穴が大きい。伝統的に守備が強いチームだっただけに苦戦するのではないか。ACLとの掛け持ちは、どのチームもきついが、浦和、川崎は補強もきちんとしているから、それほど心配はないだろう。

 その他では、昨季終盤に9連勝したG大阪。宮本恒靖監督に加え、遠藤保仁も健在で、ベンチとピッチ内の両方に監督がいるようなものなので、これは強い。

 ビジャ、西大伍、山口蛍らを補強した神戸も2年目のイニエスタ中心にいいサッカーをするだろう。問題はチームのカギを握るセンターバック。つなぐサッカーをする神戸だが、起点はセンターバック。そこがうまく機能しなければ、前にイニエスタ、ビジャがいても出せる力は半減してしまうのではないか。

 古巣についても触れておく。湘南は見る者を魅了する攻撃サッカーを、このまま崩さずに頑張って欲しい。仙台も渡辺晋監督が6年目。いい内容のサッカーをしているチームだけに、今季は上位という結果を残して欲しい。

 ◆岩本輝雄のJ1順位予想

 (1)浦和

 (2)川崎

 (3)札幌

 (4)鹿島

 (5)G大阪

 (6)神戸

 (7)F東京

 (8)広島

 (9)仙台

 (10)名古屋

 (11)横浜M

 (12)清水

 (13)湘南

 (14)C大阪

 (15)磐田

 (16)鳥栖

 (17)大分

 (18)松本

(題名のDirecto・ディレクト=スペイン語で「直接、まっすぐに」の意味)

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