町田、サイバーエージェントの全面支援でJ1昇格狙う

スポーツ報知
会見した(左から)町田・相馬直樹監督、MF井上裕大、東京VのDF田村直也、ギャリー・ホワイト監督

 J2町田の相馬直樹監督(47)が22日、町田市内で、24日にホームでの開幕戦で対決する東京Vのギャリー・ホワイト監督(44)らと記者会見した。

 昨年4位の町田・相馬監督は「昨年は6位以内、今年はJ1昇格という目標を掲げてます。新しい覚悟を見せるゲームにしたい」と抱負。同6位の東京V・ホワイト監督は「クラブにとってすごく大事な一戦。僕たちの熱いバトルを見てほしい」と熱く語った。

 昨年10月、IT大手「サイバーエージェント(CA)」が町田に11億4800万円を出資し、株式の80%を保有して経営権を取得した。町田は現在、J1ライセンスの取得に必要な天然芝の練習場、クラブハウスの設立へむけて町田市内で候補地を選定中。1万5000人収容のホームスタジアムの条件を満たすため、ホームの町田市立陸上競技場のバックスタンド増席工事も進めており、2021年の開幕に合わせた完成を目指している。

 SA社の全面バックアップを受けて、J1昇格を見据える。今季から同社が運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」でホーム全試合を生中継。さらに、クラブの応援番組「FC町田ゼルビアをつくろう~ゼルつく~」が3月7日から放送開始することも発表された。

 さらに、開幕戦では「AbemaTV」がイベント会場などで使用している「WiFiトラック」が登場し、サポーターが無料でWiFiを利用して試合を試聴できる(エリア・人数制限あり)。ファンにむけたサービス向上のほか、クラブによると、選手の給与も例年にない上がり幅となっているといい、好材料が増えている。

 また、昨年は町田市内と宮崎で行っていたキャンプは、今年は沖縄と宮崎で実施。冬季の町田市内では雪が10センチ程度積もる年もあり、相馬監督は「今年は温かい良い環境でしっかりトレーニングできた。長い期間行ったことで、選手間のコミュニケーションが例年より早く進み、(支援は)大きなものになってる」と充実の表情を見せた。

 また、会見には町田のMF井上裕大(29)、東京VのDF田村直也(34)も出席。相手チームの気になる選手を聞かれると、井上は「右サイドバックにすごい熱い選手(田村)がいるので注意したい」、田村も「中盤の底にガツガツした選手(井上)がいるのでキーマンだと思う。彼とは美容室も一緒なので…」と笑っていた。

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