【磐田】中村俊輔、カズ超え弾だ「“気負いすぎて”頑張る」

スポーツ報知
居残りFK練習をする中村(左)を見守る名波監督

 松本と対戦(午後3時、ヤマハ)するジュビロ磐田MF中村俊輔(40)は居残りFK練習を敢行。ゴールを決めれば横浜CのFW三浦知良を超える40歳7か月30日でのJ1最年長日本人得点者となる。

 俊輔の左足がうなりを上げた。試合前日恒例の居残りFK練習。13本蹴り4本をネットに突き刺した。圧巻は3ゴール目だ。ポスト左の外側から巻き、飛びついたGK三浦の先を抜けてネットへ。見守った名波浩監督(46)を「外からあのスピードで来ると届かないな」と驚嘆させた。

 得点すれば、偉大な記録を塗り替える。J1日本選手の最年長弾は、横浜CのFW三浦知良が持つ40歳6か月6日。「FKは全然いい。FKを決めるというイメージではなく、ゲームを決めるというイメージを持つ。“気負いすぎて”頑張る」。独特の言い回しだが、自らの新記録弾で開幕白星をもぎ取る準備はできている。

 昨季は無得点に終わり、キャリア初の屈辱を味わった。横浜MのDF中沢佑二(40)、名古屋GK楢崎正剛(42)らが引退。J1最年長となった40歳は「昨季0点というのをずっと考えていたが、落ちていくのは嫌。年齢は関係ない。グラウンドでプレーして存在価値を出さないといけない。今までやってきたことを出す」。40代のプライドは熱く燃えたぎっている。

 昨年はプレーオフ・東京V戦で勝ち、残留を決めた。「リーグ戦16位は、一昨年までならJ2に降格していた。1回死んだ身。はい上がるためにも、ホーム開幕戦での勝ちにこだわりたい」。松本戦は最も得意なトップ下での先発が濃厚。プロ23年目のシーズンが始まる。(山田 豊)

 ◆最年長ゴール J1は鹿島MFジーコの41歳3か月12日(94年)。2位は横浜CのFW三浦知良(40歳6か月6日)で、リーグ全体は50歳14日(17年)で首位。ルヴァン杯は甲府DF土屋征夫の42歳9か月10日(17年)。

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