【鹿島】ジーコTD、「スタートでつまずいてはいけない」

スポーツ報知
開幕へ向け調整する(左から)鹿島の町田、伊藤、犬飼

 J1奪還のカギは「開幕ダッシュ」にあり―。2016年以来のJ1制覇へ、鹿島は大分戦に向け最終調整。新10番MF安部裕葵(20)は「スタートダッシュをするためにも、絶対に勝たないといけない」と力を込めた。

 練習開始前、相手の分析などを行うミーティングの席で、ジーコTDが選手に語りかけた。「スタートでつまずいてはいけない。リーグ戦というものは、最初の10試合と最後の10試合がより大事なんだ」

 昨季、鹿島は序盤戦で大きく出遅れた。清水との開幕戦(アイスタ)でのスコアレスドローでつまずくと、開幕からの10試合で3勝3分け4敗。10節終了時には14位にまで落ち込んだ。夏場以降に息を吹き返し、3位まで盛り返したが、序盤の停滞は最後まで重くのしかかった。百戦錬磨の神様は昨季の“惨状”を踏まえた上で、リーグ戦を勝ち抜く極意を選手たちに説いた。

 20日に右ハムストリング筋損傷を再発させたFW鈴木優磨(22)は欠場。厳しい台所事情で開幕を迎えるが、19日のACLプレーオフ・ニューカッスル戦(4〇1)で先制点を挙げ、大分戦も先発が確実なFW伊藤翔(30)は「(ジーコTDの言葉を)肝に銘じて戦いたい」とうなずいた。“神のお告げ”を胸に勝利だけを目指す。(岡島 智哉)

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