【仙台】DF大岩、昨季大敗の横浜M封じに手応え「勝てるように試合をする」

スポーツ報知
23日の開幕戦(対浦和)で味方に指示を出す仙台・大岩(右、左はGKシュミット)

 天敵・横浜Mを相手にDF大岩一貴主将(29)が堅守構築の成果を示す。J1ベガルタ仙台は27日、3月2日の横浜M戦(午後1時、日産スタ)へ向けて仙台市・泉サッカー場で非公開練習(報道陣にのみ冒頭30分公開)を行った。昨季のリーグ戦では、横浜Mに2戦連続の大敗で計13失点。攻撃的なサッカーを仕掛ける相手を、統率された守備ではね返し今季初勝利を狙っていく。

 昨年の二の舞いは演じない―。3バックの中央の不動のレギュラーとして仙台を引っ張る大岩が、週末の横浜M戦でも浦和との開幕戦(0△0)に続く堅守で、今季初白星を奪う。

 昨季、横浜Mとのリーグ戦は2試合で計13失点と大苦戦した。7月18日のホーム戦では2―8とクラブワースト失点で敗れ、9月29日のアウェー戦も2―5で負けた。「アタッキングフットボール」を掲げ、ボールを動かし続けて主導権を握る横浜Mに一方的に押し込まれる悪夢のような展開だった。大岩は「(当時は)ショックだったが、(今は)そんなに意識はしない。しっかり抑える事をベースに、勝てるように逆算して試合を運んでいく」と冷静にリベンジの準備を進めている。

 キャンプから堅守を構築するために、守備練習に力を入れてきた。浦和との開幕戦では無失点でその成果を見せた。日本代表経験のある選手が並ぶ、タレントぞろいの浦和にボールこそ保持されたが、仙台は統率されたハイプレスでパスコースを寸断。1人1人が献身的にピッチを走り、相手に決定的な仕事をさせなかった。日本代表の197センチGKシュミット・ダニエル(27)もクロスやセットプレーのハイボールを防いだ。

 新加入組で先発した192センチFW長沢駿(30)とMF兵藤慎剛(33)も球際で力強いプレーが光った。大岩も「みんなの意思が一つになって守ることができた」と手応え。横浜Mの攻撃的なサッカーもはねかえし、手堅い守りをベースに勝ち点を積み上げていく。(小林 泰斗)

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