【磐田】敵地で広島とドロー 名波浩監督、手応え「4バックと3バック両方出来る」

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第2節 広島0―0磐田(1日、Eスタ)

 J1ジュビロ磐田は敵地で広島と0―0で引き分けた。昨年全試合出場したDF大井健太郎(34)が左ふくらはぎ痛で欠場も、昨年8月以来の出場となったDF新里亮(28)らが体を張った。攻撃面ではトップ下に入ったFW大久保嘉人(36)が好機を演出。今季1勝はお預けとなったが、リーグ昨季2位から手応えある勝ち点1を挙げた。

 後半ロスタイム、磐田MF荒木の右足シュートが相手GKに阻まれた。リーグ戦のアウェー広島戦で3年連続の0―0。後半は広島FWパトリック、同ドウグラス・ヴィエイラらに攻め込まれるも、新里、DF大南、DF高橋らが体を張って防いだ。終盤3バックに変更し、無失点で終えた。名波浩監督(46)は「開幕から2試合で4バックと3バック両方出来ることを示せた」と手応えを口にした。

 昨年全試合フル出場した大井が、左ふくらはぎ痛のため欠場するアクシデントに見舞われた。代役は新里。昨年8月1日の19節G大阪戦(1△1)で左足を大ケガして以来の出場だった。「大井さんがいなかったので、DFラインでリーダーシップとって統率した。前線、中盤にストレスをかけぬよう、組織的にプレーすることを心がけた」。28歳が、細かく指示を出しピンチを未然に防いだ。

 攻撃面でも大久保をトップ下で先発させ、新たな形がみえた。「DFを助けながら、落ち着かせることを意識した。俺が引いたことでチャンスも作れた。ストレスは今まで一番なかった」。J1通算184得点の男が、DFライン付近からボールを繋ぎ、周囲がビルドアップした。「後ろからあれだけつなげた。マジで手応えがあった」。MF中村が先発から外れる中、背番号22が輝きを放った。

 敵地では昨年5月5日の13節柏戦(2〇0)以来12戦勝ちなし。だが、大久保は「練習からこういう形でやれば、前の選手に厚みが出る」と、手応えいっぱいの価値ある勝ち点1を強調。今季初白星は次節ホームの大分戦(9日)でつかみ取る。(山田 豊)

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