【仙台】守備重視も初勝利ならず GKシュミット「先制点を与えて守りのバランスも崩れた」

スポーツ報知
前半27分、PKで横浜M・FWエジガルジュニオ〈30〉のシュートに飛びつく仙台GKシュミット

◆明治安田生命J1リーグ第2節 横浜M2―1仙台(2日・日産ス)

 ベガルタ仙台はアウェーの横浜M戦で1―2で敗れた。基本布陣の3―4―3から新加入のDFシマオマテ(30)をアンカーに置く3―5―2に布陣を変更。守備重視で臨み、立ち上がりは相手の攻撃を防いで前線へ展開する狙いを表現したが、前半27分、同39分と失点。後半44分にFW石原直樹(34)がPK弾で意地を見せるも、約7割ボールを握られる状況の中、効果的な反撃はできなかった。

 守備に意識を置き、粘り強く耐えて相手の隙をつくゲームプランは早々に崩れた。ボールを握り、パスをつなぐ横浜Mに押し込まれ、前半27分にPKを相手FWエジガルジュニオ(27)に決められ先制を許した。GKシュミット・ダニエル(27)は「先制点を与えて、こっちは前に引っ張られる。守りのバランスも崩れた」と悔やんだ。

 続けて前半39分にも、右サイドを突破され、相手MF三好康児(21)がペナルティエリア右へ絶妙なスルーパス。MF仲川輝人(26)が受けて放ったグラウンダーのクロスをゴール前に走り込んだエジガルが押し込んだ。

 反撃を狙った後半も終始横浜Mペースで試合が進んだ。後半44分にFW石原直樹(34)がPKを決めて1点を返したが、そのまま敗戦。石原は、「後半の早い時間に1点を返せれば相手にプレッシャーもかけられたが…。受け身になりすぎて、前に人数がかけられなかった」と肩を落とした。

 仙台はFWハモンロペス(29)が左足の違和感で出られず、MF吉尾海夏(20)も期限付き移籍の契約上、この試合には出場できなかった。右シャドーの主力を2人欠いたことと、守備重視のために渡辺晋監督(45)は3―5―2を採用。思うような結果にはならなかったが、終盤には4バックの布陣を試して1点を返した。渡辺監督は「あのゴールが焼け石に水にならないように次のゲームの勢いに変えていきたい」と前を向いた。苦しい状況を変えられるような、柔軟な戦いを目指していく。(小林 泰斗)

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