【清水】歴然とした力の差で完敗…中村の新婚1号も滝のプロ初ゴールも“空砲”

スポーツ報知
大敗し、サポーターに頭を下げる清水イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第2節 清水2―4G大阪(2日・アイスタ)

 清水エスパルスはホーム開幕戦でG大阪に2―4で大敗した。前半17分にMF中村慶太(25)の移籍1号で先制も、同29分に失点。後半はミスを連発し、次々と得点を許した。同ロスタイムにプロ初出場のMF滝裕太(19)のゴールで1点返すのがやっとだった。昨年9月から続いていた負けなしは8で止まった。

 歴然とした力の差を見せつけられた。清水はホーム開幕で屈辱の4失点。中村の新婚1号も、滝のプロ初ゴールも“空砲”となった。昨秋から続いていた不敗もついにストップし、ヤン・ヨンソン監督(58)は「自分たちで台無しにした。相手にプレゼントを続ければ、つけ込まれる」と嘆き節が止まらなかった。

 MF竹内主将が体調不良で欠場。バランスを失った。前線に厚みを持たせるため前節の3―6―1からアンカーを置く3―5―2に布陣を変更したが、百戦錬磨の相手MF遠藤、今野のコンビに中盤を支配された。前半29分、崩されて失点。後半13分にはDFバンデルソンがFW黄義助にかわされ、走り込んだFWアデミウソンに放り込まれた。「2失点目で(雰囲気が)ガクっと落ちた。早く立ち直らないとこうなる」とDF立田。MF河井も「もっと試合をコントロールしなくちゃいけなかった」と反省した。

 指揮官は同25分、FW鄭大世を投入し、4―4―2に形を変えた。だが流れは取り戻せず、同28分にパスミスをさらわれダメ押し被弾。ヨンソン監督は「こんなにミスが出るとはビックリ」とあきれ顔で言った。

 3バックに取り組み始めたのはキャンプ最終盤から。立田が「カバーや距離感をもっとはっきりしないと」と話すように連係は未成熟。前節の広島戦に続き、運動量が落ちる後半に相手の勢いを押し返す力が不足していることも課題だ。

 休む間もなく6日にルヴァン杯・松本戦、9日にリーグ・札幌戦と敵地での連戦が待つ。ヨンソン監督は「これをバネに次に生かす」と必死に前を向いた。修正に使える時間を、無駄にはできない。(武藤 瑞基)

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