【山形】FW阪野、2発で今季初勝利「ラッキーだったけ」

スポーツ報知
前半26分、先制ゴールを決め両手を広げてピッチを駆けるFW阪野(カメラ・小林 泰斗)

◆明治安田生命J2リーグ第2節 横浜C0―2山形(3日・ニッパツ)

 J2モンテディオ山形はアウェーで昨季3位の横浜Cと対戦し、2―0で今季初勝利を挙げた。ワントップで先発したFW阪野豊史(28)がセットプレーから2ゴール。前半26分に今季チーム1号ゴールとなる先制点をあげると、後半18分にも追加点を決めて、チームを勝利に導いた。プロ初先発のルーキーMF坂元達裕(22)も攻守に奮闘。次戦は昨季4位の町田とのアウェー戦(10日、午後2時・町田市立陸上競技場)で連勝を狙う。

 頼れるモンテの点取り屋が連続ゴールで勝負を決めた。まずは、前半26分。ペナルティーエリア左手前のFKから、ゴール前の競り合いで相手DFがクリアしたボールが阪野の頭に当たり、先制点が生まれた。阪野は「ラッキーだったけど、ゴールへ勢いよく向かっていったから良い結果になった。1点を取ってチームに勢いをつけたかったので良かった」と今季チーム1号ゴールを喜んだ。

 後半18分にも右サイドの敵陣中央付近からのセットプレーで、MF三鬼の正確なFKに相手のマークを外してゴール前へ飛び込んだ阪野がドンピシャのタイミングでヘディングシュートをたたき込んだ。「ラインを下がるのが早い選手がいたので、いつもより早めに入ることを意識して練習してきた。ボールもイメージ通り、狙い通り」と笑顔を見せた。

 守備面でも山形は一人ひとりがハードワークでピッチを走り回り、横浜Cの攻撃をはね返した。組織的な守備と前からのプレスが効果を発揮し、完封で今季初勝利を決めた。開幕戦は岐阜に0―2で敗れたが、改善に取り組んだ成果を見せた。阪野も「厳しいキャンプを乗り越えてみんなが団結している」と手応えを話した。

 阪野は昨季はリーグ戦39試合出場9得点。3季連続の2桁得点に惜しくも届かなかった。今季は目標を公式戦15得点に設定。2戦目で2得点を決め、幸先の良いスタートを切った。阪野は「もう1個上のレベルに行きたくてこの数字を設定した。チャンスを逃さないようにして目標を達成したい」と言葉に力を込めた。 次戦は昨季4位の町田とアウェーで対戦する。背番号11は、「タフな試合になると思うけど、負けないトレーニングは積んできた」と自信をのぞかせた。2得点の勢いそのままに、エースストライカーが連勝に導いていく。(小林 泰斗)

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