【札幌】宮沢、ペトロ体制2年目の手応え 07年以来ホーム開幕勝利へ「成熟度は上がっている」

スポーツ報知
50日間に及んだキャンプを打ち上げた札幌MF宮沢

 J1北海道コンサドーレ札幌が6日、1月14日にタイで始まったキャンプを打ち上げた。この日、2日の浦和戦(2○0)に先発した主力組が熊本市内で調整した後、帰札した。50日間の共同生活で結束力を高め、2月23日の開幕から1勝1敗の7位。9日、ホーム開幕戦(対清水、札幌ド)に臨む。宮沢裕樹主将(29)に、ここまでの手応えと2連勝を狙う清水戦への意気込みなどを聞いた。(取材、構成・砂田 秀人)

 ―長いキャンプが終わりました。主将としてここまでを振り返ってもらいたい。

 「ペトロヴィッチ監督のサッカーは1年間やって分かっていることも多い分、確実にチームの成熟度は上がっている。そこに新しい選手が入り、その特徴を生かしていくという意味では、まだまだ伸びしろはあるなと。シーズンを戦っていく中で更に良くなっていく手応えはあるし、今は試合をやるのが楽しみ」

 ―開幕からの2戦でキャンプの成果は出せたか?

 「(0―2で敗れた2月23日の)湘南戦は開幕戦の難しさがあった中で、良さを出せた部分もあったが90分通してやることが出来なかった。それだけに快勝した浦和戦を終えて、開幕戦はもったいなかったなと。ただ後戻りはもう出来ないから。浦和とやって、自分たちのすべき事をやり切れば、力のあるチームにも勝てると証明できた。目標の上位進出は達成できるという自信は得られたので。これを継続してやっていくことが最も大事になる」

 ―確かに浦和戦は2―0のスコア以上に素晴らしい内容だった。

 「2トップにしたことも奏功し、全体の関連性が上がり、次への予測が格段に良くなった。浦和は球際の強さが武器でもあるが、そこでも負けていなかったことには成長を感じた。連係で完全に崩すことも出来ていたし、あの試合は僕らが目指しているサッカーの理想に近いなと。これを続けていきたい」

 ―キャンプが終わって札幌に帰れるのは大きい。

 「普通の生活に戻るだけで全く違う。チームとしてもしっかりした準備ができるし、家族の下から練習に行ける。ストレスは確実に減りますね(笑)」

 ―9日にはホーム開幕戦が控える。どんな試合をしたい?

 「楽しみにしてる人はたくさんいると思う。ホーム開幕戦は勝ててない(最後の勝利は2007年。宮沢の加入は翌08年)。簡単ではないが、自分たちのサッカーを出し切ることができれば、いい結果は得られる。浦和戦で若い選手も自信をつけているはず。サポーターの期待に応えられるよう、しっかり連勝を飾ります」

 ■浦和戦VTR

 ◆J1第2節 札幌2―0浦和(2日、埼玉スタジアム2002)

 2月23日の湘南との開幕戦を0―2で落として迎えたアウェー戦。ペトロヴィッチ監督は長崎から新加入したFW鈴木武蔵(25)を初先発させた。システムも1トップではなく、鈴木とアンデルソンロペスを2トップで組ませた。前半2分、鈴木がアンデルソンロペスのパスを受け、左足で先制。同27分にはMFチャナティップのスルーパスから鈴木が2点目を決めた。前半は完全に主導権を握るなど完勝。指揮官は「今日のような試合ができたら死んでもいい」とコメントした。

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