【磐田】今季初勝利 中野誠也が雨中のダイビングヘッド先制弾

スポーツ報知
前半30分に先制弾を決め、両手を広げ喜ぶ中野(カメラ・山田 豊)

◆ルヴァン杯グループステージ Dグループ第1節 磐田 1-0 G大阪(6日・ヤマハスタジアム)

 ルヴァン杯が開幕し、J1ジュビロ磐田はホームでG大阪に1―0で勝った。前半30分、FW中野誠也(23)がダイビングヘッドで先制点を奪い、そのまま逃げ切って今季公式戦初白星を飾った。J1清水エスパルスはアウェーで昇格組の松本に1―2で敗れた。後半16分、MFヘナトアウグスト(27)の来日1号で一時追いついたが、同44分に勝ち越しを許し、初勝利はお預けになった。

 雨にぬれたピッチへダイブした。前半30分、磐田FW中野は相手DFのマークをはがし、DF石田の右クロスを呼び込んだ。FW小川航が潰れ役になった直後、反応が遅れた相手DFの隙をついてジャストミート。先制弾だ。「低いボールのヘディングは得意なので決まって良かった」。後半29分まで走り続け、チームは1点を守りきった。

 アシストした石田は磐田U―18時代の1つ後輩。中野は筑波大を経て、昨年磐田に加入。石田もJ2金沢から3年ぶりに復帰したばかり。6年ぶりにチームメートとなり、中野は「中・高と一緒にやってきた仲間なので感慨深い」とホットラインで得点した喜びをかみ締めた。大卒2年目。リーグ戦2試合でベンチ入りするも、出場を逃した悔しさをぶつけた。

 中野の筑波大時代の同期は有名金融系企業などで働いているという。オフに集まり、話を聞くと「彼らはすごく厳しいノルマの中で仕事をしている」。舞台は違えど厳しい競争の中で戦う仲間に大きな刺激を受けた。逆に「自分の磐田での戦いを見て、励みにしてくれるとも言ってくれた」とやる気も膨らむ。23歳は決意を新たにシーズンに臨んでいた。

 チームも今季初勝利。名波浩監督(46)は「今年は練習試合からプロチームに勝てていなかったので、いい勝ち点3。9日のリーグ戦(対大分、ヤマハ)で奮い立たなきゃ男じゃない」と力を込めた。中野も「いい準備をして、貢献したい」と闘志を燃やす。今季3戦無敗の勢いを、リーグ戦にぶつける。(山田 豊)

 ◆今季のルヴァン杯 参加16チームでグループステージを実施。ACLに出場する川崎、浦和、広島、鹿島を除くJ1の14チームと、J2柏、長崎が4組に分かれ、ホーム&アウェー方式の総当たりで対戦する。各組上位2チームが6月のプレーオフに出場。この勝者4チームとACL参加チームによって準々決勝が行われ、決勝は10月26日に埼玉スタジアム2002で開催予定。

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