【G大阪】“天敵”ジョー封じが鍵。名古屋戦で宮本監督が描く「ありとあらゆる手」

スポーツ報知
名古屋戦を前にジョー対策を語るG大阪・宮本監督

 G大阪は8日、今季初の連勝を狙う名古屋戦(9日、パナスタ)に向け、大阪府吹田市内で調整した。昨季名古屋にはリーグ戦2戦2敗。2試合で計6失点を喫したが、そのうち4点を元ブラジル代表FWジョーに奪われた。宮本恒靖監督(42)は「みんな十分、頭の中に彼(ジョー)の特徴は入っていると思う」と、相手エースを封じるための対策を講じたことを明かした。

 高さ、強さ、しなやかさを兼ね備えたジョーは、1対1で止めることが非常に困難な相手。しかしその得点パターンを分析した指揮官は「失点シーンはちょっと(守備側の)ポジションが間違っていたり、難しいチャレンジをした結果」と判断。少しでもポジションのずれがあれば、そこに体をねじ込んで危険な場所にボールを運んでシュートを放つストライカーに対し「正しいポジションを取り続けることが重要。そこをより細やかに、自信を持って対応する必要がある」と語った。

 現役時代は身長176センチと、センターバックとしては小柄な体格ながら日本代表キャプテンも務めた宮本監督。個の能力が高いFWと対峙する際は「味方を使ってはさんだり、(FWへの)パスコースを切ったり、(MFを相手FWの)前に立たせたり。DFラインを使って、ゴールから遠ざかるポジションを取らせたり。ありとあらゆる手を使っていた」。純粋な力と力の勝負ではかなわない相手でも、封じる手はある。それを実践してきた指揮官が授けた“策”が、ピッチでどう表現されるかが試合の鍵となりそうだ。

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