【札幌】アンデルソンロペス、2メートル超え大ジャンプ!客席へ走り落下も4発

スポーツ報知
ロペス(中央)は一時動けなくなり、チームスタッフが慌てて駆け寄る(カメラ・川上 大志)

◆明治安田生命J1リーグ第3節 札幌5―2清水(9日・札幌ド)

 札幌はMFアンデルソンロペス(25)の4得点を挙げる活躍などで、清水に5―2と圧勝。12年ぶりホーム開幕戦勝利を挙げた。

 札幌MFアンデルソンロペスが2メートル超えジャンプの勢いに乗り、4得点と爆発した。1―1で迎えた前半終了間際、FW鈴木が倒されて得たPKを決めると、後半4分にはこぼれ球を仕留めた。同20分には技術の詰まったドリブルで前線に運び、DFをかわしてゴール。さらに4分後、豪快に駄目押しの4点目を入れた。

 歓喜に沸く2万人以上のサポーターをヒヤリとさせたのは、自身2点目を決めた後。猛然と観客席に向かって走り、落下防止のフェンスを跳び越えた。着地点は2・28メートル下のコンクリートの床。「浮いてる間に下がないことに気付いた。空中で体勢を立て直して両足で降りた」。ピッチから消えベンチも騒然としたが、3分後に立ち上がるとプレーを再開。2点を加え「跳び越えてなかったら4点取れなかったかも」と笑った。

 札幌ドームはホヴァリングステージと呼ばれる可動式の天然芝上で試合を行う。今季Kリーグのソウルから加入したアンデルソンロペスは、広島在籍時の2017年にプレー経験があり、清水戦前も2日間ドームで練習。高さは理解していたが「興奮していた」ため、通常の競技場の感覚で跳んだ。09年に仙台の選手が跳んだ例はあるが、ホーム札幌の選手のジャンプは初の珍事だった。

 自身初、J1で今季初のハットトリック。12年ぶりのホーム開幕戦勝利を手にし「チームに貢献できて満足している」とうなずいた。超攻撃的スタイルの中核をなす助っ人は「こんな気持ちになれるならまた4点取りたい。そうしたらまた跳ぶよ」と終始ご機嫌だった。(砂田 秀人)

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