【富山】2年ぶり開幕白星逃す 高橋弾も“幻のゴール”に

スポーツ報知
前半、富山FW高橋(右から2人目)のシュートがネットを揺らしたが、判定はオフサイドとなった

◆明治安田生命J3リーグ第1節 相模原0―0富山(10日・相模原)

 カターレ富山は敵地で相模原と対戦し、0―0のスコアレスドロー。2年ぶりの開幕戦白星を逃した。前半に新加入のFW高橋駿太(30)がネットを揺らしたが、オフサイドの判定で“幻のゴール”に。その後も攻め込む場面はあったが、1点が遠かった。守備ではピンチもあったが、後半は相手のシュートを0本に抑えるなど奮闘。アウェーでの開幕戦という難しい試合で最低限の勝ち点1をゲットした。次節のホーム開幕戦・福島戦(17日・富山)で初勝利を狙う。

 曇り空の下響いた試合終了の笛に、富山イレブンは複雑な表情を浮かべた。勝てなかった。それでも開幕戦、しかも敵地という難しい状況の中勝ち点1を得た安達亮監督(49)は「そのことはポジティブに捉えたい」と一定の評価。一方「もう少し前へ行く勇気を持ってもらわないと」と言葉を続けた。

 指揮官の言葉通り、収穫も課題もある試合だった。攻撃では前半に高橋が、FW才藤龍治(25)とのコンビネーションで相手DFの裏へ抜け出しシュート。ネットを揺らしたが、オフサイドの判定で今季1号は幻に。ただ、その後も果敢に相模原守備陣の背後を突き、攻めの姿勢を貫いた。地元射水市出身の高橋は「これからも積極的に背後を狙い続けたい」と意欲的に語った。

 守備面では、自陣深くでカットされるなどピンチもあったが、無失点でしのいだ。後半は相手のシュートを0本に抑え込むなど、力を見せ、昨季J3得点ランク2位(17点)のFWジョンガブリエル(23)にも決定的な仕事をさせなかった。主将のDF今瀬淳也(26)は「開幕戦ということもあるし、思うようにいかないのがサッカー。悪くは捉えずに次につなげたい」と先を見据えた。

 ただ、指揮官が「相手のDFラインを突破する回数が少なかった」と語るように、崩しきれず無得点に終わったことも事実。それは高橋も責任を感じている。「後ろが0で抑えてくれたのに…。前が取らないと勝てない。ホームでは必ず勝ち点3を取って、波に乗れるように頑張りたい」と誓った。次節(17日)、福島を迎えて行われる本拠開幕戦でこそ、今季初得点と初勝利を手にする。

(三須 慶太)

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