【甲府】J1復帰へ一丸 敵地3連戦2勝1分け上々スタート

スポーツ報知
鹿児島戦に今季初先発したMF橋爪(左)

▽J2第1節 大宮0―0甲府(2月24日、NACK5スタジアム) ▽同2節 山口1―5甲府(3月2日、みらスタ) ▽同3節 鹿児島0―1甲府(9日、白波スタ)

 J2ヴァンフォーレ甲府は9日、鹿児島に1―0で勝利し、開幕からのアウェー3連戦を2勝1分けで乗り切った。その鹿児島戦に2年ぶりのJ1復帰へ向けた鍵があった。

 「勝っているチームには手を付けない」とは団体競技で定番の格言だが、伊藤彰監督(46)は第2節で今季初勝利をあげたメンバーをためらわずに変えた。右のウィングバック(WB)に、橋爪勇樹(28)を今季初先発させ、大宮との開幕戦は右シャドーだったMF横谷繁(31)をボランチに置いた。

 指揮官は「年間を通して選手達をどう使っていくか。3節でそのタイミングがきた」と言う。開幕節の先発の平均は31・55歳で、J2最高。20代後半より上、入団2~3年目の若手と選手構成に偏りがある。ベテランだけで42試合の長丁場を乗り切るのは困難。ローテーションさせる初戦が鹿児島戦だった。質を落とすことなく、結果を得たのは大きな収穫だった。

 3試合フル出場はGK河田晃兵(31)、DFリマ(33)、DF小柳達司(29)、MF小椋祥平(33)の3人。鹿児島戦で負傷交代したDF山本英臣(38)が17日のホーム開幕戦(対長崎)を欠場する事態になれば、負傷しているDF小出悠太(24)の戦列復帰などに期待がかかる。シーズンを通じて「3戦で勝ち点6」(伊藤監督)が目安という。チーム一丸の戦いはいいスタートを切った。(西村 國継)

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