コロンビアFWファルカオ「大舞台で活躍できない」払拭なるか

スポーツ報知

 ロシアW杯で日本と同じH組に入ったフランス1部モナコのコロンビア代表FWラダメル・ファルカオ(32)。14年ブラジルW杯ではエースとして期待されながら、左膝じん帯損傷の影響で代表から外れた。“悲運のエース”は15日、パリSGに1―7で敗れた。

 ファルカオはうなだれるように肩を落とした。後半31分の右CK。ゴール前の混戦で、目をつぶったままクロスに突撃した。左肩付近に当たったボールは自陣のネットを揺らすオウンゴール。チームも1―7で完敗し、パリSGに目の前で優勝を決められた。

 コロンビア代表通算29得点。同国史上最多スコアラーもW杯には縁がない。14年1月に左膝じん帯を損傷し、ブラジルW杯はメンバー外に。母国メディアは「悲運のエース」と報じた。W杯後にイングランド・プレミアリーグのマンチェスターU(マンU)へ移籍したが、レギュラーには定着できずリーグ戦4得点。わずか1シーズンでマンUを去ることになった。翌シーズンはチェルシーに移籍するも、またも負傷に見舞われ自己ワーストの1得点。英国メディアからは「大舞台では活躍できない選手」とたたかれた。

 16―17年シーズンからフランス1部モナコに移籍。29試合出場21得点とゴールを量産した。今季も24試合出場18得点と好調をアピールしている。シュート技術はトップレベルだが、15日のパリSGとの大一番では鳴りを潜めた。「大舞台で活躍できない選手」というレッテルを、初のW杯で払拭(ふっしょく)できるか。

 ◆ラダメル・ファルカオ 1986年2月10日、コロンビア・サンタマルタ生まれ。32歳。15歳でアルゼンチンの名門リバープレートに入団し、05年に1部リーグデビュー。09年にポルトガル1部ポルトに移籍し2シーズンで41得点。スペイン1部Aマドリードなどを経て16年からモナコ入り。178センチ、72キロ。

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