ニューカッスル加入の日本代表FW武藤に災難の連続…勝利給などを巡り選手とクラブが衝突

スポーツ報知

 英国放送協会(BBC)は現地時間の6日深夜、日本代表FW武藤嘉紀が今季から所属する英プレミアリーグのニューカッスルと、選手側に「紛争が生じている」と報じた。

 BBCによると、同クラブのオーナーを務めるアシュレイ氏と選手側が、勝利給などのボーナスの金額を巡って交渉が決裂。選手側はしばらく試合後の取材をボイコットする決断を下したという。

 ニューカッスルは先週、ブラガ(ポルトガル)、アウクスブルク(ドイツ)と親善試合を行ったが、選手は誰1人として取材エリアには姿を見せなかった。ベニテス監督は、オーナーと選手側の交渉が決裂したことについて明言は避けたが「サポーターは心配する必要がある」とコメント。この発言を見ても、事態は深刻だと言えそうだ。

 移籍直後に問題が発生した武藤だが“災難”は一つだけではなさそうだ。ニューカッスルは7日、同リーグのウェストブロミッジからベネズエラ代表FWサロモン・ロンドンを1年間の期限付き移籍が獲得したと発表した。

 ロンドンは昨季、公式戦39試合に出場し10得点を挙げた28歳のFW。ポストプレーを得意としており、武藤とはタイプが異なる。ただ新天地での定位置獲得を狙う日本代表にとって、FWの補強はうれしいニュースとは言えないだろう。

 ベニテス監督は「サロモン(ロンドン)は武藤と同じように、違いを生み出せる選手だ。彼はストライカーの定位置争いを激しくしてくれるはずだ」と語った。武藤にとっては新たなライバルが出現した形だ。同クラブは11日の開幕戦で、ホームでトットナムを迎え撃つ。指揮官は開幕戦から武藤をベンチ入りさせる方針を示しているが、今後の動向が注目される。

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