本田圭佑「素晴らしいプロジェクトにしたい」…カンボジア代表GM就任会見一問一答

スポーツ報知
カンボジア代表のGMに就任したことを発表する本田圭佑(C)HONDA ESTILO

 ロシアW杯の日本代表MF本田圭佑(32)=メルボルンV=が12日、カンボジア代表のゼネラルマネジャー(GM)に就任することを発表した。チーム構成や指揮に対する全権を任される予定で、実質的な監督のポジションも担うことになる。

 本田はカンボジアのラッフルズ・ホテル・ル・ロイヤルで行われた記者会見に出席し、今後について語った。

 会見での一問一答は以下の通り。

 ―どうやってカンボジア代表を時間的にマネジメントしていく予定ですか?

 「毎週メルボルンでプレーすることになります。ただこのプロジェクトにわくわくしていますし、まわりのスタッフから報告を受ける会議を週に1~2回でも(テレビカンファレンスなどで)設けたいと考えています。その中で各チームの選手の状況をすべて確認しながら、だれを選考するのかをしっかり決めていきたい」

 ―いかにカンボジアサッカーを良くしていきますか?

 「大きなところで言うと、カンボジアサッカー選手の特徴は日本と似ているので、ボールポゼッションとディフェンスのハイプレスは高められると思っています。選手の特徴をいかして、柔軟な戦術をとっていきたい。みなさんにカンボジアのサッカーは変わったな、見ていておもしろいなと思ってもらえるようなサッカーを目指していきたい」

 ―どのようにコミュニケーションをはかっていく予定か?

 「週に1回や2回の短い時間でのテレビカンファレンスになりますが、大事なことは全員に考えを浸透させることだと思っています。具体的には各クラブの関係者とコミュニケーションをとっていきたいと思っています。全員がカンボジアサッカーの目指す方向性を理解することが大事です。目指すべき方向性が決まれば、それを信じて突き進むだけです。サッカーは明日、明後日、1年後に劇的に強くなるものではない。我慢強く向かっていくことが大事」

 ―どの試合から指揮をとりますか? 全試合、参加できるのですか?

 「どの試合に来れるか細かいところはこれから詰めていく。メルボルンとの(選手としての)契約があるので、来れない試合があるのは事実。ただ、メルボルンというクラブもこの事実を知っていて、理解を示してくれているので、協力的に動いてくれると思う」

 ―正確な立ち位置を教えてほしい。また、契約期間は?

 「立ち位置は、『実質的な監督』ということになると思います。契約期間は2年です。僕としては好きでやっているので、ここに来るための移動費をみていただくだけで、そのほかには受け取らないので、契約期間はあるようでないといっていいかもしれません」

 ―カンボジアの選手たちをどうみていますか?

 「私は世界トップクラスの選手をみてきているので、カンボジアの選手はまだまだ成長しないといけないと思っています。ただ、前回、(日本代表の選手として)カンボジア代表と試合をした時に、若くて素晴らしい選手がたくさんいたので、各クラブにはまだまだ素晴らしい選手がたくさんいると思う。サッカーが強くなるには時間が必要です。日本も1998年にはじめてW杯に出て20年ですが、まだ苦しんでいます。そこに追いつけ追い越せで精進していくフェーズにあると思う」

 ―最後にひとこと。

 「日本人である私がここにきて、カンボジアのサッカースタイルをつくる。カンボジアの魅力を世界に伝える。これは非常に大きな意味があると思っています。サッカーの枠をこえて、国と国がいい関係をつくりあげる。また、第3国にまでいい影響が広がると私は確信しています。素晴らしいプロジェクトにしたいので、みなさんよろしくお願いいたします」

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