本田、カンボジア初采配は逆転負け「僕に責任」

スポーツ報知
国歌斉唱後に拍手をする本田圭佑

◆国際親善試合 カンボジア1―3マレーシア(10日・プノンペンオリンピックスタジアム)

 【プノンペン(カンボジア)10日=岡島智哉】ゼネラルマネジャー(GM)に就任し、実質的な監督となった元日本代表MF本田圭佑(32)=メルボルンV=が率いるカンボジア代表は、本田の指導者初陣となったマレーシアとの親善試合で1―3の逆転負けを喫した。

 勝ち越し点に沸くマレーシアの選手たちを見つめながら、本田は悔しげにペットボトルの水を口に含んだ。前半に先制するも、後半に3失点。本田は「最初の30分間は良いショーを見せることができた。しかし残念ながらサッカーは90分です」と語った。

 会場は熱気に包まれた。W杯はもちろんアジア杯の本戦にも勝ち上がったことがなく、直近15戦13敗のチームが8月のアジア大会で韓国を破るなど急成長中のマレーシアを相手に挑んだが、勝利は遠かった。

 カンボジアは日本のODA(政府開発援助)を通して交通インフラが整い、学校も建つなど、内戦から立ち上がってきた。政府関係者は「カンボジアはアジア大会(8月)で金メダルを2つ獲得した。これは歴史的なこと。サッカーもこれに続きたい。本田監督とともに」と力を込めた。

 「結果が出なかったことは、もちろん僕に責任があります。この敗戦を忘れることはないでしょう」と本田。カンボジアとの契約は2年間。本田とカンボジアの挑戦は始まったばかりだ。

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