【欧州CL】アヤックスが前回王者のレアルを撃破! 堂安獲得も狙うオランダ名門クラブの強さとは?

スポーツ報知
日本代表のフローニンゲン・堂安

 欧州CLの決勝T1回戦第2戦が5日に行われ、アヤックス(オランダ)が3連覇中のレアル・マドリード(スペイン)を1―4で撃破し、2戦合計3―5でベスト8進出を決めた。試合はアヤックスが前半7分にモロッコ代表FWジエク(25)、同18分にブラジル人FWネレス(22)のゴールでリード。さらに後半17分に元セルビア代表FWタディッチ(30)のゴールで突き放すと、同25分に1点を返されたが、同27分にデンマーク代表MFシェーネ(32)の4点目で試合を決めた。

 アヤックスはすでに来季のバルセロナ入りが決まっている21歳のオランダ代表MFフランキー・デヨングが、中盤で攻守の核として活躍。さらに弱冠19歳ながら強さと冷静さを誇り、すでにバルセロナやパリSGなど世界中のビッグクラブから狙われているオランダ代表DFデリフトが、センターバックとして攻撃的なチームを支える。オランダが誇る逸材2人は、この日も随所で好プレーを発揮した。アヤックスは欧州屈指の育成クラブとしての名声通り、若い才能を輩出し続けている。

 一方、今季のチームは要所で経験豊富な選手のプレーも光る。アヤックスの下部組織育ちで、昨季までマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたオランダ代表DFダレイ・ブリント(28)は、今シーズンから復帰してDFラインを統率。さらに前線ではかつてサウサンプトンで日本代表DF吉田とチームメートだった30歳のFWタディッチが、この日は1ゴール2アシスト。圧巻のマルセイユ・ルーレットから、ネレスのゴールをアシストするなど、レアルの脅威となり続けた。若手とベテラン、この好バランスがアヤックス躍進のひとつの理由であることは間違いない。

 アヤックスは来夏、日本代表MF堂安律(20)=フローニンゲン=の獲得を狙うクラブのひとつ。堂安が加入すれば、この日ともにゴールを決めたテクニシャンタイプの右FWジエク、抜群のスピードを誇る左FWネレスという両レフティーと、ポジションを争うことになる。一方CLの躍進で、アヤックスの選手たちには世界中から熱い視線がそそがれており、ジエクやネレスが移籍すればクラブにとって堂安獲得の必要性はさらに高まる。フローニンゲンでの活躍によりオランダで高評価を受けている堂安が、若い有望株を成長させるクラブ哲学を誇るアヤックスの一員となる可能性は十分だ。

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