【欧州CL】Cロナ、大逆転ハット ユベントス初戦0―2から8強

スポーツ報知

◆欧州CL ▽決勝T1回戦第2戦 ユベントス3―0Aマドリード=2戦合計3―2でユベントスが準々決勝進出=(12日)

 ユベントスがエースFW、C・ロナウド(34)の大会最多タイとなる通算8度目のハットトリックで、Aマドリードに3―0で勝利。大逆転で8強入りを決めた。敵地での第1戦を0―2で落としたが、前半27分と後半3分に頭で得点をマーク。2戦合計2―2にすると、後半41分にPKを決めて逆転に成功した。

 ロナウドのための夜だった。2戦合計2―2で迎えた後半41分、ペナルティースポットに立ったC・ロナウドは、迷うことなく右足を振り抜いた。逆転を意味するシュートをゴール左へ突き刺すと、代名詞の仁王立ちポーズで己の存在を誇示した。「素晴らしい夜になった。こういう試合でチームを助けられてうれしい。ユベントスはこの日のために僕を獲得したと思う」。ここまで今大会6試合1得点のエースが、大一番で真価を発揮。95~96年シーズン以来、欧州制覇から遠ざかるイタリアの名門が寄せる期待は膨らむばかりだ。

 第1戦は敵地で0―2で敗戦した上、相手は今季スペイン1部で最少失点の堅守を誇るAマドリード。本拠での一戦とはいえ、誰もが不可能なミッションと思っていた。そんな雰囲気を吹き飛ばすかのように、前半27分、左サイドからのクロスを相手DFの上から頭でたたき込んで1点を返すと、後半3分にも右サイドからのクロスに再び頭で合わせた。相手GKがライン上ではじき出したかに見えたが、ゴールラインテクノロジーによりインと判断され、得点が認められた。試合終了間際のPKを合わせ、バルセロナFWメッシに並ぶ大会最多の通算8度目のハットトリックを達成。自らが持つ通算最多得点は124まで伸ばした。

 昨季まで所属したRマドリードでは大会3連覇を達成。古巣は16強で敗退したが、自身は個人4連覇の可能性を残した。それでも現役最多5度の優勝を誇るエースは「決勝のことを話すのは早すぎる。一歩一歩、前進することだけを考えたい」と気を引き締めた。誰よりもCLに愛された男が、今年も主役になる。

 ◆C・ロナウドが持つ主なCL記録

 ▽通算得点数 124得点

 ▽1大会最多得点数 17得点(13―14シーズン)

 ▽得点王 7回

 ▽連続得点王 6シーズン(12―13~17―18)

 ▽通算ハットトリック回数 8回(メッシと並ぶ)

 ▽現役最多優勝回数 5回(マンチェスターUで1回、Rマドリードで4回)

 ◆クリスチアーノ・ロナウド 1985年2月5日、ポルトガル・マデイラ島生まれ。34歳。スポルティングでプロデビューし、03年にマンチェスターU移籍。09年に当時史上最高の移籍金8000万ポンド(約138億円)でRマドリードに加入し、CL3連覇を達成。18年7月に移籍金1億ユーロ(約130億円)でユベントス移籍。ポルトガル代表では16年欧州選手権優勝。バロンドールにはメッシと並ぶ最多の5度選出。187センチ、83キロ。

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