クロアチア準決勝はイングランドのセットプレー封じが鍵

2018年7月11日6時0分  スポーツ報知
  • 笑顔を見せながら練習するケイン(右)らイングランド・イレブン(ロイター)

 ◆W杯ロシア大会▽準決勝 クロアチア―イングランド(11日、モスクワ・ルジニキスタジアム)

 FIFAランク12位のイングランドは、11日(日本時間12日)の準決勝で同20位のクロアチアと対戦する。イングランドは、1966年大会以来の決勝進出が懸かる。準々決勝のスウェーデン戦でヘディングシュートを決めたMFアリら若手中心の構成。22歳87日での得点は、98年フランス大会のオーウェンに次ぐ同国2番目の若さ。6得点で得点ランキング首位の24歳FWケインら攻撃陣も好調だ。

 クロアチアは、デンマーク、ロシアと2試合連続でPK戦まで戦い勝ち上がってきたため、中3日で心身の消耗に不安が残る。過去のW杯では、90年イタリア大会のアルゼンチンが準々決勝から2試合連続でPK勝ち。マラドーナを中心に2連覇を狙うも、決勝は西ドイツに0―1で破れた。過去最高成績は、98年の3位。ダリッチ監督は「W杯では全ての試合が五分五分の勝負になる」。不利な状況をはねのけ、初の決勝進出を目指す。

 イングランドのセットプレーを、クロアチアがいかに封じるかが鍵となる。イングランドは11得点のうち8点がセットプレー絡み(CK4、PK3、FK1)で、1試合(90分)平均ではセットプレーから32チーム中1位の7・5本もシュートを放っている。スウェーデン戦の前半30分には、身長194センチのDFマグワイアが頭で今大会初ゴール。ともに身長188センチのFWケインやDFストーンズをマークしても、まだ不十分であることを証明した。

 クロアチアは準々決勝・ロシア戦の延長後半10分、セットプレーから失点して同点に追いつかれた。ロシア戦でヘディングシュートを決めた184センチのDFビダら空中戦に自信のある選手はそろっているが、マークが甘くなる時がある。セットプレーでさまざまなオプションを持つ相手に、一瞬でも隙を見せれば危うい。

 先制点を奪われた場合、クロアチアは窮地に陥ることが予想される。イングランドの被シュート数は8・81本で5位。クロアチアは11・65で14位と、守備でもろさがあるからだ。

 クロアチアの中盤はモドリッチ、ラキティッチらタレントぞろい。ボール支配率は55・1%で7位だが、意外にもスルーパスからシュートというパターンは少なく0・35本で20位。一方で、細かくつないだ後のドリブル突破は1・94本で10位。2戦連続PK戦までの激闘を演じたイレブンに、スタミナは残っているのか。キレのないドリブルでは、イングランドの堅守は崩せないだろう。(高橋 宏磁)

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