アスリート力高いアタッカーが日本にも必要…記者の目

2018年7月17日7時0分  スポーツ報知
  • 後半、攻め込むフランスのエムバペ(カメラ・竜田 卓)

 ◆W杯ロシア大会▽決勝 フランス4―2クロアチア(15日、モスクワ)

 優勝候補に挙げられるも最右翼ではなかったフランス代表が2度目の世界王者に輝いた。日本代表はあと一歩で史上初の8強入りを逃した。パスサッカー、献身性、組織力などフランスに負けない武器もあった日本だが、次世代のスター、エムバペはいなかった。決勝を取材し、カタールW杯までの4年、アスリート力の高いアタッカーの台頭が必要と感じた。

 クロアチアの息の根を結果的に止めたのはエムバペだった。後半14分、ポグバは自陣から右コーナーフラッグ目がけて蹴った。丁寧と言うより強振のスルーパス。19歳のアタッカーは追いつき、右サイドをえぐって3点目に結び付けた。4点目はエムバペ自ら決めた。

 日本はベルギーに2点リードするなど8強への扉に手をかけた。しかし、ドアノブは硬く動かなかった。ハードワークを基本に、パスワークで相手の守備を揺さぶり、スキを突く。日本らしいサッカーを磨き、ドアノブを動かす強さを育むか。それとも違う武器も必要か。

 絶対的な速さを持つエムバペの貢献度を見ると両方欲しくなる。フランスは後半エムバペ1人前線に残し10人で守った。1つの戦術を可能にする選手だ。そこでベルギー戦。もし足の速い選手がいれば高速カウンターは阻めたかも。もう1人跳躍力抜群の選手がピッチにいればフェライニの同点ゴールはなかったかもしれない。

 デシャン監督は全員にハードワークをさせた。自我が強く、高給選手に精神的にも疲れる守備的戦術を取らせるのは、そんな簡単な事ではない。その献身性は今大会の日本代表も持ち合わせていた。アスリート性の高い選手がいなかった。もちろん、身体能力の差はあるが、浅野拓磨、伊東純也、前田大然、宮市亮ら期待できるスピードスターはいる。戦術を増やす選手に成長できるか。この4年間の課題かもしれない。(羽田 智之)

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