大坂なおみ、試合中に涙…精神面の課題露呈し3回戦敗退

スポーツ報知

◆女子テニス ボルボカー・オープン第4日▽シングルス3回戦 ゲルゲス(7―6、6―3)大坂(5日・米サウスカロライナ州チャールストン)

 世界ランク21位の大坂なおみ(20)=日清食品=は、シングルス3回戦で同13位のユリア・ゲルゲス(29)=ドイツ=にストレートで敗れた。第1セット序盤こそブレイクに成功したが、精神的な不安定さをのぞかせて急失速。覇気のないプレーでセット間には涙をみせた。

 大坂は相手と戦う以前の問題に直面していた。セット間に励ますコーチの言葉を遮るようにタオルをかぶり、返答は涙声。リストバンドで目元を拭ってコートに戻ったが、表情は暗いまま。ペースは全く上がらない。「昨日の朝、起きた時から落ち込んでいた。大きな波が来た感じ。初めてのことでうまく説明できない。原因は分からない」。精神面の課題が露呈した。

 3月のBNPパリバ・オープンを制し、一気に世界中から注目を集める存在になった。真面目でシャイな20歳は「いろんなことに対処できるようにならないと」と頭で分かっていても、環境の激変に心がついていかない。試合後、国別対抗戦フェド杯のワールドグループ2部入れ替え戦・英国戦(21、22日・兵庫県三木市)に出場する意向を表明。凱旋試合で再浮上のきっかけをつかむ。

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