【ウィンブルドン】錦織圭、天敵ジョコビッチ戦 勝負のカギは「サーブ」

スポーツ報知

◆テニス ウィンブルドン選手権第7日 ▽男子シングルス準々決勝 錦織圭―ノバク・ジョコビッチ(11日、英ロンドン)

 男子シングルで日本勢23年ぶりに準々決勝に進出した錦織圭(28)=日清食品=は、世界ランク21位で第12シードのノバク・ジョコビッチ(31)=セルビア=と対戦する(WOWOWライブで生放送)。錦織にとっては過去2勝13敗、現在12連敗中のまさに天敵だ。

 芝での初対戦で、勝負のカギを握るのはサーブだ。ジョコビッチにとってサーブの極意は「パワーよりも精度。ラリーの最初のショットとして、戦術的に優位に立てるように正確に、的確な位置に入れること」だという。長年抱えていた右肘痛のため休養していた昨年末からラケットを同一モデルだが仕様を変えた。長さと重さ、ストリングスのパターンを変更し、サーブの時に肘や肩にかかる負担を軽減した。「サーブでより角度がつくようになった」と話す。

 リターンからリズムを作りたい錦織は、これまでトスで勝ってレシーブスタートを選択することが多かった。しかし今大会は1~3回戦まではサーブを選択している。4回戦の後に理由を問われ、こう答えた。

 「なんかふいに思ったんですけど、特に作戦とかではなく、サーブからやってもいけるんじゃないかなと思うので。芝では特に強気な気持ちも必要ですし。サーブが良くなっているのもあるし。(最初に)3―0にできれば大きなリードになるし、先に1―0、2―1でリードした状態でリターンできるので気持ち的にも違う」

 昨夏の右手首故障から復帰後、サーブをコンパクトなフォームに変えた。今大会は好調ぶりを感じているようで、2回戦では自己最多24本のサービスエースを記録した。8強の壁に阻まれていた今までとの違いに「サーブが良くなってきている」を挙げている。

 球足が速く、速度はなくてもサーブのコースがよければ相手を十分に苦しめられる芝のコート。制するのはどちらか。

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