渡辺雄太、NBAグリズリーズと「ツーウェー」2年契約「ここからが本当の勝負」

スポーツ報知

 米プロバスケットボールNBAのグリズリーズは20日、ジョージワシントン大卒の渡辺雄太(23)と、下部リーグのチームに所属しながら一定期間NBAに出場が可能な「ツーウェー契約」を結んだことを発表。米メディアによると契約期間は2年。渡辺はツイッターで「ここからが本当の勝負。今後も更なる成長を目指す」と意気込みをつづった。

 渡辺は香川・尽誠学園高のエースとして全国選抜優勝大会で2年連続準優勝し、NBA入りを目指して全米大学体育協会(NCAA)1部のジョージワシントン大へ進学。身長203センチながらポイントガードもこなせる俊敏性とテクニックが武器で、大学最後の17―18年シーズンではカンファレンスの最優秀守備選手に選ばれた。

 6月のNBAドラフト会議での指名はなかったが、若手の登竜門「サマーリーグ」ではネッツの一員として参戦。全5試合に出場し1試合平均9・4得点、4・2リバウンドと実力を発揮した。過去にNBAに出場した日本人は、04年にサンズでプレーした田臥勇太(37)=栃木=だけ。日本人2人目の快挙なるか、注目が集まる。

 ◆ツーウェー契約 NBAで17―18年シーズンから導入。主に下部のGリーグのチームに所属しながら、レギュラーシーズンの最大45日までNBAのチームに加わることが可能。各チーム2人まで契約できる。NBA契約に至った例では、ウォリアーズと契約したクイン・クックがいる。エースのカリーが負傷中に出場チャンスをもらい、18試合先発出場。平均9・5得点の活躍が認められた。一方で、NBAに出場せず、契約を終える選手も多く存在する。

 ◆渡辺 雄太(わたなべ・ゆうた)1994年10月13日、香川県生まれ。23歳。小1からバスケットボールを始める。香川・尽誠学園高時代の2011年から、全国高校選抜優勝大会2年連続準優勝。14年9月に米ジョージワシントン大に進学し、NCAA1部で1年目から活躍。今年5月に卒業した。203センチ、87キロ。両親も元バスケ選手。

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