ハンドボール男子 ライバル韓国にドローも指揮官は前向き

スポーツ報知
ハンドボール男子の日韓戦で、太鼓などを持ち込んで声援を送る韓国応援団

 ◆ジャカルタ・アジア大会(17日)

 ハンドボール男子 ライバル韓国にドローも指揮官は前向き

 ハンドボール男子1次リーグ第2戦で、日本は韓国に26―26で引き分けた。1次リーグは韓国と並び1勝1分けとしたが、得失点差により、2位で上位2チームによる2次リーグ進出となった。ダグル・シグルドソン監督(45)は「勝つチャンスはあったから残念は残念だが、いいパフォーマンスをしてくれたと思う。次に韓国と対戦する時は、さらに強い気持ちでやれる」とねぎらった。

 思わぬ雰囲気に包まれた。ジャカルタには3~4万人(在留日本人は1万人ほど)ともいわれる在留韓国人が暮らしており、この日も約150人が駆けつけて日韓戦の応援席を埋めた。4台の太鼓やスティックバルーンで声援。天井の高いアリーナでは音がよく響き、さながら敵地のムードだった。日本代表は動じずに落ち着いて試合を進め、堅守を軸に力は出し切った。

 韓国とは17年7月の定期戦(東京・駒沢運動公園体育館)でも、28―28の引き分け。今年6月の対戦では、18―25で敗れていた。今大会は、強豪のフランス1部でプレーする部井久(べいく)アダム(19)らを欠く中で、前回大会銀の韓国と互角以上に渡り合った。「今回は公式戦なので、シリアスな試合だった。欧州組がいない中で、この結果は良いこと」と指揮官も評価した。

 アジア大会は前回優勝のカタール、サウジアラビアなど中東勢に強国がそろう。2次リーグ以降での対戦を見据え、シグルドソン監督は「難しい試合にはなると思う。20年(東京五輪)へ、強豪と対戦するのは良い経験になる」。今大会を通じ、多くの収穫を持ち帰るつもりだ。

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