京大、22年ぶり甲子園ボウル出場へ WR原田陽平が決意「今年は必ず勝つ」

スポーツ報知
WRとしてTDを狙う原田

 アメフトの関西学生リーグの京大が26日、リーグ初戦で甲南大と対戦(神戸市王子スタジアム)する。リーグ2位以上に全日本大学選手権出場権が与えられるリーグ戦。浜松北高出身の京大WR原田陽平(4年)が22年ぶりの同決勝「甲子園ボウル」行きを狙う。

 昨季、ワイドレシーバーとして先発に定着し4TD。レセプションとキックオフリターンは個人4位の成績を残し、京大はリーグ戦4年ぶりの3位に。「昨年は関学大(1位)と立命大(2位)と実力の差を感じた。今年は必ず勝つ」と話す。

 中学時代はサッカーをヤマハジュビロ磐田でプレー。磐田U―18昇格は叶わずも、文武両道を志して、浜松北高進学。3年ではFWなどでスタメンをはり、県総体準々決勝では優勝した東海大静岡翔洋にPKの末敗退。県選手権2次リーグ敗退後、11月頃から猛勉強。京大文系最難関とされる法学部へ現役合格した。

 入学後はサッカー部入りも考えたが「京大からプロへの道は考えられなかった。勧誘されたこともありアメフトを始めた」。入学当初は62キロ。「最初は300グラムしか食べられなかったが、800グラム食べ続けた」。体重は74キロに、ベンチプレスも60キロから120キロに。強豪校は高校での競技経験者が多い中、2年でRBとして初出場した。

 持ち前の瞬発力で昨季WRの定位置を獲得。QBのパスを好捕し、敵陣を切り裂く攻撃の要となった。ラストシーズンへ「1プレーを集中する。そして日本一を狙う」。集大成で甲子園ボウル制覇の夢を叶える。(山田 豊)

 ◆原田 陽平(はらだ・ようへい)1996年7月4日、磐田市生まれ。磐田北小―城山中時代はサッカーJ1磐田の下部組織でプレーし、浜松北高ではサッカー県総体8強。京大では政治学を専攻。血液型B。家族は両親と妹。

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