【全米テニス】錦織、結果出せず迎える大舞台に「やることやっていればタイミングは来る」

スポーツ報知

 テニスの男子シングルス世界ランク21位の錦織圭(28)=日清食品=が24日、4大大会、全米オープン(27日開幕、ニューヨーク)を前に取材に応じた。

 前哨戦では思うような結果が出ずに迎える大舞台。「しっかり練習して、やることをやっていれば、どこかでタイミングは来る。そんなに焦っても無駄というか、焦りすぎるのもよくないと思う。自分の中で試合中に、これだ、と思える感覚がくればリズムが作れていくので。それ待ちです」。明るい表情で、独特な感覚の歯車がかみ合う瞬間を待っていることを明かした。

 7月のウィンブルドンでは自身初の8強入りを果たして迎えた夏のハードコートシーズンは、思うように結果が出ていない。シティ・オープン(米ワシントン)は準々決勝敗退。続くマスターズ大会のロジャーズ杯(カナダ・トロント)は1回戦負け、ウエスタン・アンド・サザン・オープン(米シンシナティ)は2回戦でS・バブリンカ(スイス)に敗れた。苦戦している理由を「サーフェス(コート)の問題かな、と思っている。自然と(芝より)ラリーが長くなって感覚が鈍ってしまったり、決めきれなかったところの積み重ね」と分析している。奇しくもウィンブルドン後に「(春に)ハードコートではいい試合ができていないのが不安要素」と話していたのが的中してしまっている。

 大会前は1週間ほど拠点のブラデントンで過ごし「暑い中でしっかり練習できた。あとは試合で出せるか」まで仕上げた。この日初めて会場で練習し感触はいい。昨年のこの時期は右手首故障直後で、ギプスで固定して動かすこともできない状態だった。「いろんな葛藤は、ケガが明けてから起こることかなと思う。色々戦いながらも前に進んではいる」。不安も期待も全て受け止めて、感覚がピタリとはまる「その時」を待つ。

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