【Bリーグ】秋田・俊野、甲子園準Vの金足農から刺激 CS進出を目指す

スポーツ報知
B1秋田に新加入した(左から)野本建吾、下山大地、成田正弘、俊野達彦、下山貴裕、ニカ・ウィリアムス、ジャスティン・キーナン

 男子プロバスケットボールBリーグで2季ぶりに1部(B1、10月4日開幕)に参戦する秋田ノーザンハピネッツが28日、秋田市内で、今季新加入した7選手の入団発表会見を行った。主将に指名されたポイントガード・俊野達彦(30)=愛媛=は、今夏の全国高校野球選手権で準優勝した金足農の熱狂ぶりに刺激を受け、今度は自分たちが秋田を盛り上げると決意。前線から守備を仕掛け続けるプレースタイルを体現し、各地区1位など上位8チームによるチャンピオンシップ(CS)進出を目指す。

 次はハピネッツの出番だ。2季ぶりのB1復帰となる秋田は、13人の登録選手のうち、7人が新加入という大幅な入れ替えを行った。チーム最年長で主将にも指名された俊野はB2愛媛からの移籍で、B1は初挑戦。「チームとしてひとつになることが大事。CSにいけることを信じて戦っていきたい」と決意を語った。

 雑草軍団から力をもらった。チームは16日に、今季の練習を本格スタートさせた。昨季から指揮を執るジョゼップ・クラロス・ヘッドコーチ(HC、49)のもと、前線から守備を固めるスタイルに磨きをかけている時と同じくして、秋田では、金足農が夏の甲子園で準優勝を果たす快進撃を見せていた。練習の合間にテレビ観戦していた俊野も胸が熱くなった。「本当に楽しませてもらった。秋田の皆さんはスポーツに理解のある県民性なんだと改めて知ったし、自分にとってもモチベーションになっている」という。

 秋田はピンクのユニホームを身にまとって、会場を埋め尽くす熱狂的なファンが多いことで有名。昨季までは敵として戦っていた俊野にとっても「アウェーの時はいつもすごいと思っていた。今度は自分たちの背中を押してくれる。力になりますね」と一丸で戦っていく決意だ。

 B1を経験している選手はスモールフォワード・白浜僚祐(27)ら5人。ライバルチームと比べてトップリーグでの経験値は低い。それでも水野勇気社長(35)は「ペップ(クラロスHC)が求めるディフェンスを体現できる選手を集められた」と手応えを見せる。再昇格初年度でCS進出へ。「今は少しずつ(スタイルを)理解しているところ。短時間で運動量を出して、濃い内容をできるかが重要になる」と俊野。開幕初戦は10月6日のホーム・琉球戦。チーム一丸となって、B1で秋田の存在感を示す。(遠藤 洋之)

スポーツ

×