大坂なおみ、146位にストレート勝ち 第1サーブ不調も要所締めた

スポーツ報知

 ◆テニス 全米オープン第2日(28日、米ニューヨーク) ▽女子シングルス1回戦大坂なおみ(日清食品)2(6―3、6―2)0L・シグムンド(ドイツ)

 世界ランク19位で第20シードの大坂なおみ(20)=日清食品=は、同146位のラウラ・シグムンド(30)=ドイツ=をストレートで退けた。

 第1セットは緊張からか第1サーブの確率が45%と大苦戦。「私の試合にとっては大きな要素」というサーブで、試合を通じてもアドサイドは42%、第1サーブからの得点率が55%と苦労した。

 ただ第1セット5―1とリードしてからブレイクを許し、雰囲気が悪くなりかけた第9ゲームではダブルフォルトこそあったがサーブで押し込む得意の形に持ち込んだ。「(サービスゲームを)2つ続けてブレイクされる確率は低いと思っていた。彼女が勢いを取り戻さないように抑えることができた」と要所を締める試合運びができた。

 大会前にツイッターで思い悩む時期を脱して楽しめるようになったことを長文で投稿した。

 「BNPパリバ・オープン(3月・米インディアンウェルズ)で優勝してとてもうれしかった。その後、勝つことを期待されていてストレスを感じてテニスが楽しくなくて、仕事のように感じてしまった。重たい責任があるように思えた。芝シーズンが終わって、ハードコートに戻って、今までいなかったポジションにいるような気がして精神的に難しかった。でも(前哨戦の)シンシナティで負けたけど楽しさが戻って来て、今はテニスが楽しい」

 自称「完璧主義者」は悩める胸中を素直にはき出したことで、よりプレーに集中でき楽しめるようになった。「プレッシャーを感じるのは終わったこと。若い選手は誰もが優勝できるチャンスがあると思ってやっている」。重圧から解き放たれた今、自身初の4大大会8強、さらにその上を見て進んでいく。2回戦は予選から勝ち上がった162位のグルシュコ(イスラエル)と対戦する。

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