熱中症で棄権者も…暑すぎる全米オープン 錦織「東京五輪の観客が心配」

スポーツ報知

◆テニス 全米オープン第2日(28日、米ニューヨーク)

 ▽男子シングルス1回戦

錦織圭(日清食品)3(6―2、6―2、6―3)0M・マルテラー(ドイツ)

 世界ランク19位で第21シードの錦織圭(28)=日清食品=は、同50位のマクシミリアン・マルテラー(23)=ドイツ=をストレートで下して2回戦に進んだ。第1セット第1ゲームからブレイクに成功し、4―0とリード。その後も全仏16強の新鋭に一度もブレイクポイントを与えることなく圧倒した。「ほぼ完璧な試合。いいスタートが切れた」という内容で、わずか1時間42分で試合を終えた。

 この日の日中は35度を超える気温に加えて湿度も60%以上と高く、日陰に座っているだけでもジワっと汗をかくような気候だった。錦織の試合開始時間は午後6時50分頃で、日は傾いていたが暑さは残っていた。20年8月に開催される東京五輪に話題が及ぶと「怖いですね。一番怖い。楽しみに来ている人が体調を崩しちゃうんじゃないか、死んじゃうんじゃないかと思って心配」と観客を思いやった。

 大会を主催する全米テニス協会はこの日午後、急きょ「エクストリーム・ヒート・ポリシー(酷暑対策)」を施行すると発表。男子の試合で第3セット終了後に10分の休憩を設定した。午後5時までに棄権した4人のうち2人が熱中症関連だったという。過酷さは選手の間でも話題となっており、錦織も「ちょっとかわいそう。何選手か、勝ちながらもやめていく選手がいた。どんなルールがあっても無理」と警鐘を鳴らした。

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