ラグビー日野“2トン級”スクラムで、TL初勝利へ

スポーツ報知
日野・村田主将

 “2トン級”スクラムで、トップリーグ初勝利をつかむ。1月の入れ替え戦でNTTドコモ相手に20―17と劇的な勝利を納め、トップチャレンジリーグから昇格した日野レッドドルフィンズは、ラグビーTL(トップリーグ)に初参戦。

 31日午後7時30分開始のサニックスとの開幕初戦(東京・町田市野津田公園)に向けて、細谷直監督(53)は「スクラムには自信がある。ここぞと言うときにペナルティがもらえるようなスクラム。8人の力が集まれば、すごい力になる」と自慢のディフェンスに胸を張った。

 初のTL参戦も、気負いはない。昇格が決まってから7か月、サントリーや東芝など、格上相手との練習試合を重ねてきた。FL村田毅主将(29)は「場数を踏んで自信をつけてきた。自分たちに最も足りなかった”経験”を積めている」と手応えを語った。

 この日は都内の日野自動車グラウンドで、戦術やパスワークを確認しながら軽めの調整を30分、ラインアウトからトライまでの流れを、入念にチェックした。練習前には、チームの恒例行事、ユニホーム授与式が行われた。5番を託された主将は「緊張よりも楽しみが大きい。いよいよ始まるな」と胸を高ぶらせた。

 初戦に死力を尽くす。19年のラグビーW杯開催に伴い、今季からリーグ戦の期間が1か月短縮。リーグ戦が13節から7節に減った。指揮官は「開幕戦を落としたら、その時点で閉幕だと思っている」と初戦の重要性を語った。主将も「(試合数減少により)1試合の重みが大きくなったので、初戦をなんとしても取りたい」と気を引き締める。昨季TL13位の相手に勝利をつかみ勢いに乗りたい。(宮下 京香)

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