バスケ男子8人で7位 地元インドネシア振り切る

スポーツ報知

 ◆ジャカルタ・アジア大会(31日)

 大会中の買春行為のため、4選手が1年間の出場資格停止処分を科されたバスケットボール男子日本代表が31日、インドネシアとの順位決定戦に臨み、84―66で勝って7位を確保した。

 今大会の期間中、4人の代表選手が公式ウェア姿でジャカルタ市内の歓楽街を訪れ、女性を伴ってホテルに入り不適切な行為に及んだ。問題発覚後、4選手は選手村を退去して帰国。全員が1年間の出場資格停止処分を科された。残された8選手も大きく動揺。チームから外出禁止が命じられた上、限られた人数での戦いを強いられたが、最後は疲労を押し切って勝利をつかんだ。

 2人いる主将が試合後、心境を吐露した。この試合でチーム最多29得点を挙げたSG辻直人(28)=川崎=は「(問題発覚の)直後はバスケをする精神状態ではなかった」と明かしたが、そこから一丸となり、8人での戦績は2勝2敗。「満足のいく結果ではないが、途中から8人になって、試合ができるかも分からなかったが、最後までやらせてもらって感謝している」と話した。

 もう1人の主将であるセンターの太田敦也(34)=三遠=は「本当に長かった」と大きく息をついた。「最初はショックがあったが、うつむくより、顔を上げて、楽しんでやれているところを見せた方がいいかなと思った」と、高い注目度の中で戦ってきた今大会を振り返った。

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