登呂の“ゴジラ松井”山下が市内3冠導く…2日開幕「読売旗争奪少年ソフトボール大会」

スポーツ報知
今季市内3冠に挑む登呂の選手たち

 報知新聞社協賛「第42回読売旗争奪少年ソフトボール大会」が9月2日、静岡市駒形小ほかで静岡市内外の24チームが参加して開幕する。登呂は170センチの大型右腕・山下紘史(6年)が投打の大黒柱。今季市内大会での3冠を狙う。

 登呂に小学生版“ゴジラ松井”がいる。170センチでガッチリ系の山下だ。今季は市協会リーグ前期7試合で7本塁打。出島雅明監督(68)は「試合の9割は山下の出来による。他チームも敬遠策が多い」。星稜高時代に甲子園5打席連続で敬遠された松井秀喜氏が、自然とダブってくる。

 練習では高校球児が参加しているようだ。大型右スラッガーはシート打撃で外野手の頭上を越す豪快な打球を連発する。現在まで通算打率6割6分をマーク。試合で山下にチャンスが回れば「作戦的に(敬遠は)仕方ないね」。指揮官も半ばあきらめ顔だが、山下は「悔しい。いつも打席で、勝負してくれと思う」と本音を漏らした。

エースも兼任1戦最多14K 打撃だけでなく、右腕エースとしても勝利に貢献。市内1、2の速球派で、球威のあるストレートに加えてナックル、シュート、スライダー、チェンジアップと球種が多彩だ。マウンドから本塁までの距離は10・67メートルで「相手の打者にはすごく威圧感がある」と出島監督。1試合最多14奪三振の自己記録を持つ。

 剛腕の球を受ける女房役の沢潟正友(6年)も161センチと小学生では長身だ。5年生の終わりから捕手となった沢潟は「最初は速くて怖かった。今は慣れて打たれないリードを心がけている」と、大型バッテリーの連係はいい。

 先発9人全員が6年生と戦力は充実。山下は「打撃は全打席出塁。決勝で完全試合を達成したい」と大きな目標を掲げ、大会初制覇に挑む。(青島 正幸)

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