ヤマハ発・五郎丸、笑顔で事実上の代表引退宣言…リーグ開幕戦で新記録の通算1195得点

スポーツ報知
前半28分、コンバージョンキックを成功させる五郎丸

◆ラグビー トップリーグ開幕節最終日 ヤマハ発動機43―3コカ・コーラ(1日、愛知・豊田スタ)

 ヤマハ発動機のFBで、15年W杯日本代表の五郎丸歩(32)がリーグ戦通算得点の新記録を樹立した。通算110試合目のコカ・コーラ戦に先発してPG1本、コンバージョンキック5本の計13得点。ニコラス・ライアン(サントリー、三菱相模原)の1188点を抜く1195点をマークした。チームも6トライを奪う猛攻で43―3で大勝し白星発進。

 TL史に刻む新記録は大雨が降り注ぐ前半のピッチで達成した。前半終了間際にスクラムでペナルティーを得て五郎丸の出番だ。正面やや左から約15メートル。太ももに両手を当て、ゴールポストをじっと見つめた後、右足で蹴って決めた。11年目のTLで110戦目。「チームの日本一や規模縮小、(一昨季までの)海外挑戦といろいろ波があった。記録はきのうまで知らなくて意識もしてなかったけど、目標だったライアンの記録が抜けたのは感慨深いですね」としみじみ味わった。

 PG1本、コンバージョンは6本蹴って5本成功。16年の海外挑戦を経て昨季復帰し、5季ぶり3度目のベストキッカー賞を受賞した。15年W杯で一世を風靡(ふうび)した拝みポーズのルーチンは昨季に変更した。清宮監督が「1年、1年の積み重ねだね」とたたえ、五郎丸も「次の世代の目標として、できるだけ記録を伸ばしていきたい」と欲を見せた。19年W杯日本大会前のシーズン。15年W杯以降は代表に招集されていないが、日本代表への意欲は「ま~ったく、ないですね!」と笑顔で事実上の代表引退を宣言した。(小河原 俊哉)

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