イタリア移籍の長岡の復活が表彰台へのカギ

スポーツ報知
誕生日の中田久美監督を囲む全日本女子のメンバー

 2010年以来2大会ぶりの日本開催となるバレーボール女子世界選手権(29日開幕)に出場する全日本チームが3日、東京・日枝神社で必勝祈願を行い、都内で会見した。ジャカルタ・アジア大会は4位に終わり、中田久美監督(53)は「悔しい思いをしたので、晴らしたい」と意気込んだ。この日は監督の誕生日。会見後、巨大ケーキが登場すると「一番いい年にしたい」と喜んだ。

 中田監督は、銅メダルを獲得した10年大会以来の世界選手権表彰台へのキーマンとして、イタリア1部イモコへの移籍を発表したばかりの長岡望悠(みゆ・27)を挙げた。17年5月に監督が退団するまで、久光製薬でも一緒に戦ってきた長岡は「日本の点取り屋として成長したいと思い(移籍を)決断した」と胸の内を明かした。

 長岡は、左ひざの大けがを乗りこえ16年のリオ五輪以来の全日本復帰となった。「(アジア大会では)大事な時に点を決めきれず、悔しい大会になった。(世界バレーで)勝つために、すべての質を上げて行きたい」と完全復活に向け力を込めた。

 中田監督は「(アジア大会から)全てを変えて行かないといけない。点数の取り方さえ分かれば、強豪国にも勝てる。その自信をつけてもらいたい」と選手を鼓舞した。長岡も「勝負がかかる試合で、どれだけパフォーマンスを発揮できるか。勝ちをつかみに行きたい」と上位進出を見据えている。

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