【Bリーグ】仙台、逆転で初V王手 B3岩手に指揮官「強かった」

スポーツ報知
3点シュートを3本決めるなど仙台の勝利に貢献した白戸〈11〉

◆Bリーグ アーリーカップ2018東北 第2日 ▽準決勝 仙台77―75岩手(8日・ゼビオアリーナ仙台)

 準決勝2試合と5位決定戦が行われ、準決勝で仙台89ERS(B2)が岩手ビッグブルズ(B3)に77―75で競り勝った。仙台は、前半に12点差のリードを許しながら、第3クオーターにシューティングガード(SG)白戸大聖(23)の3点シュートなどで逆転。終盤の相手の反撃に耐えて逃げ切った。秋田ノーザンハピネッツ(B1)は青森ワッツ(B2)に80―69で快勝。5位決定戦は山形ワイヴァンズが福島ファイヤーボンズ(ともにB2)に89―58で圧勝。

 相手の3点シュートがリングに弾かれ、終了のブザーがなると仙台のメンバーはホッとした表情を浮かべた。77―75。今季は格下のB3で戦う岩手に対し、最後は辛うじて逃げ切る薄氷の勝利に、桶谷大ヘッドコーチ(HC、40)も「岩手はめちゃくちゃ強かった。勝ちたい気持ちにのまれてしまった」と苦笑いした。

 新チーム最初の公式戦で苦しんだ。前半は相手の外国人選手を中心とした攻撃に圧倒され、37―49と12点のビハインド。ハーフタイムに桶谷HCが「流れが止まっている。ボールを回そう」とゲキを飛ばすと、第3クオーター(Q)に白戸が3点シュートを決めるなどして流れを戻し、逆転に成功。第4Q残り4分には12点差を付けた。だが、相手が3点シュートを多用すると対応が遅れ、猛追を許す展開に。指揮官は「若いチームだし経験が足りない。きょうの試合を生かしていきたい」と反省した。

 登録10人のうち、新卒の選手が3人と若さが武器のチームでもある。日本人トップの11点を挙げた白戸は「シュートはパスが良かったから。自分自身は課題が多かったので、次はいい試合にしたい」。ホームのファンを納得させる試合で、アーリー杯初優勝を決める。(遠藤 洋之)

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