【Bリーグ】仙台、B1秋田に逆転初V 桶谷HC「この積み重ねが昇格につながる」

スポーツ報知
初の東北アーリーカップ王者に輝いた仙台89ERS

◆バスケットボールBリーグ アーリーカップ2018東北 最終日 ▽決勝 仙台70―67秋田(9日・ゼビオアリーナ仙台)

 決勝で仙台89ERS(B2)が秋田ノーザンハピネッツ(B1)に70―67で競り勝ち、前身の「東北カップ」も含めて初のカップ戦王者に輝いた。仙台は第1クオーター(Q)に11―22とリードを許しながら、激しい守備と3点シュートを多用した攻撃で第3Qに逆転に成功。終盤の秋田の反撃も、全員守備でしのぎ切った。3位決定戦は、青森ワッツ(B2)が岩手ビッグブルズ(B3)に65―52で快勝した。

 歓喜を告げるブザーが鳴り響くと、仙台の選手は抱き合って喜びを爆発させた。昨季はリーグで6戦全敗し、先にB1復帰を許した秋田に、ホームで“下克上”を果たして初のアーリーカップを手にした。桶谷大ヘッドコーチ(HC、40)は「全員で耐え抜いた勝利。唯一無二の目標でもあるB1昇格に向け、自信を持てる1勝」と選手をたたえた。

 一気に流れをひっくり返した。第1Qは秋田の激しいマンツーマンになすすべなく、11―22とリードを許した。だが、16―25で迎えた第2Qの3分過ぎにスモールフォワード・泉秀岳(26)が、12秒で2本の3点シュートを決めて反撃を開始。外でスキを見つけて積極的にシュートを放ち、第3Q終盤に逆転すると、秋田の反撃を最後までしのぎ切ることに成功した。現在のメンバーの中で唯一、昨季の開幕から在籍している泉は「みんなで同じ方向を向けたから勝つことができた」と胸を張った。

 今季のリーグは29日の福島戦(アウェー)で開幕。東地区4位に終わった昨季とは違う姿をカップ戦で見せることができた桶谷HCは「諦めたらだめだという気持ちを出せた。この積み重ねが昇格につながる」と大きな手応えをつかんでいた。(遠藤 洋之)

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