バドミントン金銭的不正問題 日本協会が今井彰宏氏を処分

スポーツ報知
日本協会から処分される今井彰宏氏

 日本バドミントン協会は10日、都内で理事会を開き、金銭的な不正があったとされた再春館製薬所の今井彰宏元監督を「日本協会の会員登録を無期にわたり認めない」処分とすることを決めた。今井氏は現在、日本協会への会員登録がなされていない状態。登録がなければ、チームの監督などの立場で公式戦へ参加できない等の制限がかかる。再春館製薬所元コーチの吉冨桂子氏も、金銭的不正により会員登録の無期限抹消が決まった。銭谷欽治専務理事は「(より重い)『除名』という意見も出たが、今後の熊本県警の捜査の成り行きも見て、処分を解除したり逆に重くしたりする可能性もある。指導実績をあげている両名。同じ仲間を処分するのは断腸の思い」と神妙な表情で話した。

 今井氏が在籍する岐阜トリッキーパンダースには、18年世界選手権女子ダブルス銀メダルの福島由紀、広田彩花組が所属している。会員登録ができなくても、試合以外でフクヒロペアを指導することは可能だ。銭谷専務は「精神的に少なからず動揺があると思うので、(協会として)2020年へ全力でサポートしたい。代表でのスケジュール(合宿や遠征)が年間240日くらいあるので、今までと変わらず、朴(柱奉)HCや中島(慶)コーチの指導を強化したい」と述べた。

 フクヒロペアは今年4月まで再春館製薬所に所属していたが、師事する今井氏の後を追って岐阜トリッキーパンダースへ移籍した。現在、世界ランキング1位。8月のジャカルタ・アジア大会でも48年ぶりとなる団体金メダルに貢献し、19年世界選手権、20年東京五輪へ活躍が期待されている。次戦はジャパン・オープン(11~16日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)に、第1シードとして参戦予定となっている。

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