暴言セリーナに罰金189万円、「女性差別」にマッケンロー氏は「彼女が正しい」

スポーツ報知

◆テニス 全米オープン第13日 ▽女子シングルス決勝 大坂なおみ2―0セリーナ・ウィリアムズ(8日、米ニューヨーク)

 全米オープンの主催者は9日、女子シングルス決勝で主審に暴言を吐くなどの行為があったセリーナ・ウィリアムズに対し、1万7000ドル(約189万円)の罰金を科した。セリーナは3度の違反行為があり、主審への暴言で1万ドル、コーチからの助言で4000ドル、ラケットの破壊で3000ドルがペナルティーの内訳。罰金は準優勝の賞金185万ドル(約2億535万円)から引かれる。

 セリーナは決勝で主審の判定を「女性差別」と指摘。「他の男子選手が抗議する姿は何度も見ている。泥棒と言って1ゲームを奪うことは性差別的と感じる。主審は男子選手が泥棒と言ってもゲームを奪わない」と主張した。この発言に対し、さまざまな意見が出た。

 男子のジョン・マッケンロー氏(59)は、米ESPNで「男子に対する基準と異なるというのは間違いなく、彼女が正しい」と話した。ラケット破壊時に違反を取る前に、先に注意を与えるべきだったとも主張。ニューヨーク・タイムズ紙によると、マルチナ・ナブラチロワさんは「彼女の女性差別についての意見は完全に正しいが、それを持ち出す時ではなかった」と述べた。

 一方、ロイター通信によると、元ATPツアー幹部で主審を務めた経験もあるリチャード・イングス氏は「あの日、あの時に関してはセリーナが間違えていた」とし、主審の判断は男女、人種差別とは関係なかったと話した。

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