ジョコビッチ、４大大会１４勝目「素晴らしい２か月になった」

◆テニス　全米オープン最終日　▽男子シングルス決勝　ノバク・ジョコビッチ３―０ファン・マルティン・デルポトロ（９日、米ニューヨーク）

　【９日＝大和田佳世】最終日の男子シングルスは９日、第６シードのノバク・ジョコビッチ（３１）＝セルビア＝が３年ぶり３度目の優勝を果たした。第３シードのフアンマルティン・デルポトロ（２９）＝アルゼンチン＝をストレートで下し、ウィンブルドンに続き４大大会１４勝目。歴代３位のピート・サンプラス（米国）に並んだ。

　ジョコビッチは鉄壁の守備でウィンブルドンに続く勝利を手に入れ「素晴らしい２か月になった」と喜んだ。第３セット第４ゲーム、４０―４０から拾いに拾う２２回のラリーで根負けしたデルポトロがミス。ガックリと膝に手をつくのを尻目に右手を突き上げ、勝利を確信したような雄たけびを上げた。

　１４勝で並んだサンプラスは「テレビで彼のウィンブルドン優勝を見てテニスを始めた」という憧れの人だった。右肘痛で後半戦を欠場した昨季とは「新しいレベルの自分」で強さを誇示。３回戦以降は準決勝の錦織戦も含め５試合連続ストレート勝ちだった。優勝トロフィーを片手で掲げて堂々と場内を歩き、完全復活を印象づけた。