エコパスタジアムでおもてなし準備着々…ラグビーW杯あと1年

スポーツ報知
磐田市役所を表敬訪問したヤマハ発・清宮監督(左から2人目)と堀江主将(右から2人目)

 来年9月20日にラグビーW杯日本大会が開幕する。エコパスタジアムでは、9月28日に日本代表―アイルランド代表戦など4試合を開催。開幕まで1年を切り、会場の改修、おもてなし、世界への発信の準備が着々と進められている。県内の経済効果120億円といわれる大イベントの今に迫った。

 ラグビーW杯日本開催まで1年を切った。ヤマハ発動機・FB五郎丸歩(32)は「まずはトップリーグからW杯を盛り上げたい」。清宮克幸監督(51)は「初めてラグビーを見る人がどう感じるか。見る機会が増えるのでもう一度見てもらえることが大事」。ふだんから小学校などで競技普及に取り組むヤマハ発は大会中もファンゾーン等で盛り上げる。

 エコパスタジアムでは日本―アイルランド戦など4試合が行われる。組織委の藤原直宏・静岡地域支部長(61)は「サッカー日韓W杯前の01年から変わっていなかった電光掲示板を世界基準に改良しました。照明を全てLEDに変え、音響も最新式に変えた」。ホームスタンドの全記者席を2階に集め1階の客席を増席。3階の貴賓席の脇には、試合中に指示を送るヘッドコーチ室を作る。

 おもてなしの準備も進む。ラグビー推進局の稲葉晴伸氏(52)は「静岡は、欧州やオセアニアの観光客が少ない。W杯は試合日程が空く。外国人は新幹線好き。富士山や東海道の宿場町をアピールしたい。スキー誘致に成功した北海道のようになれれば」ともくろむ。

 エコパの“お膝元”袋井市内のホテルは少ない。約100軒のホームステイ先を用意し、対応するプランだ。現在、県内にいる留学生をホームステイ先に泊めるなど特訓中で、袋井市役所の鈴木浩方さん(47)は「大会後に海外の日本語研修や修学旅行などを誘致する足がかりにしたい」と青写真を描く。

 チケット一般抽選販売も19日に始まった。最初の目標は、エコパ4戦全て完売することだ。稲葉氏は「静岡経済研究所によると120億円の経済効果がある」。静岡を世界に知らしめる日は近づいている。(山田 豊)

スポーツ

×