中田久美監督「東京五輪で伝説に残るチームになるために」世界バレーは試金石

スポーツ報知
メダル獲得を目標に掲げる中田監督

 バレーボール女子の世界選手権は29日、横浜アリーナなどで開幕する。全日本は2大会ぶりの表彰台で、東京五輪へ弾みをつけたい。今大会にかける思いを語った中田久美監督(53)の2回目。

 ―今季加わった20歳の黒後が、チームに刺激を与えている。

 「若さってすごいですよね。世界バレーで活躍してくれたら、いい風が吹くと思う。勝負強さがある。長岡が最高の時よりいい時があるし、体も強い。あえて、リスクを背負って決めにいく時は頼もしさを感じる。だから、(スパイクを)入れにいく彼女は見たくない。まだ、波はあるので、常に(見ている人の)目が行ってしまう気になる選手になってほしい」

 ―最年長34歳の荒木は3度目の世界選手権になる。 

「チームに与える影響は大きい。だけど、満足はしてほしくない。今大会では、年齢を言い訳にせず成長する荒木絵里香を見たい」

 ―大会の戦い方は。

 「長丁場なので、何が起こるか分からない。故障者が出ることも考えておかなければならない。選手の起用もうまく回転させて、やっていきたい。1次リーグは何としても1位突破したい」

 「メダルを獲得するためには、ストロングヒッターの成長も必要になる。長岡、古賀、黒後、石井の4人にはそれを期待したい。守りが不安定になりがちで、それをカバーしようとするとチームが小粒になってしまう。東京五輪を見据えたら、この選手たちに頑張ってもらうしかない」

 ―就任時から世界選手権の目標はメダル獲得を明言してきた。

 「その目標を変えるつもりはない。20年に『伝説に残るチーム』になるために、今回はその光となる大会にしたい。覚悟を持って臨みたいと思います」

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