全日本最年少エースの黒後愛、世界バレーへ抱負「今持っているものを出してみたい」

スポーツ報知
黒後愛(左)と荒木絵里香

 29日放送のTBS系「バース・デイ」(土曜・後5時)では、この日から開幕する世界バレーで8年ぶりのメダル獲得を目指す全日本女子チームを追った。

 カギを握る2人の選手は全日本史上最年少エース・黒後愛(20)と、史上最年長で最強のママさん選手・荒木絵里香(34)。

 黒後は、春高バレーで優勝とMVPをいずれも2年連続で獲得。今季、全日本デビューを果たし、史上最年少でエースの座を託されている。全日本の中田久美監督(53)は「すごいね。勢いとかエネルギーとか。火を消さないようにしなきゃ」「彼女だったら出来るだろうと思っている。中から出ていくものを彼女は持っている」と期待を寄せた。

 黒後本人は「(木村)沙織さんと同じことをしてもダメだと思う。いいところをマネして(自分と)合わせればもっと良くなる」と元全日本エースの木村沙織さん(32)を例えて話し、筋力トレーニングを積み驚異パワーを手に入れたことで「(木村より)筋肉は勝っていると思います」と笑った。

 さらに「今持っているものを出してみたいという気持ちがあります。チームが1点欲しい時に、取れる選手になりたい」と世界バレーへの抱負を語った。

 一方の荒木は、2010年世界バレー「銅メダル」や2012年ロンドン五輪「銅メダル」を獲得した全日本元主将。2013年に結婚、翌14年に第1子を出産し、その後、わずか5か月で現役復帰を果たした。

 全日本に再選出されると、年下の選手たちから「えり母(かあ)さん」と呼ばれ、イジられ役を引き受けながらチームの精神的支柱として活躍している。中田監督も「チームにいい影響を与えてくれていると思います。新にチャレンジさせたことも彼女にはある。それを一生懸命やろうとするところは、みんなももっと頑張ろうという気持ちにつながる」と役割を期待した。

 荒木の武器は衰えを知らない驚異の動体視力。ママさんメダリストは「家族の理解と協力があって今ここにいさせてもらえているので、結果を出して恩返ししたいと思います」と意気込んだ。

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