日本惜敗、2大会ぶりメダルならず…イタリアにフルセット負け

スポーツ報知

◆バレーボール女子・世界選手権第12日 ▽3次リーグ・G組 イタリア3-2日本(15日・日本ガイシホール)

 3次リーグ(L)の2戦目が行われ、G組で世界ランク6位の日本は同7位で、今大会全勝のイタリアにフルセットの激闘の末、敗れた。大会10試合で140得点とチームトップの得点力を誇る古賀紗理那(22)=NEC=がこの日も16得点と躍動。最終セットも粘りを見せたが、惜敗した。14日のセルビア戦から連敗で準決勝進出ならず。2010年大会以来2大会ぶりのメダル獲得を逃した。19日の5、6位決定戦に回り、前回大会女王の米国に挑む。

 大会中にエースへと成長した古賀は、優勝候補のイタリアにも果敢に攻めた。第2セットは19―18と1点差に詰められた勝負どころでスパイクを決め、第4セットも終盤に得点を量産するなど、チームに流れを引き寄せた。だが、16得点も勝利には結びつかず「追い詰めたけど、メダルを狙っていたので悔しい」。最終第5セットは、9―9の場面でスパイクが相手ブロックにつかまるなどし「そこが敗因」と自分を責めた。

 7月、古賀は中田久美監督(53)から「自立しなさい」と言われた。「今まで『何でうまくできた?』『何でミスになった?』って考えていなかった」と気付くと、手帳に毎日、プレーで見つけたことなどを「なぜ?」まで考えて細かく記すようになった。練習でも、スパイクの際、一番力が入る腕の振り方を探り、ひたすら壁打ちするなど強い探求心が、世界と渡り合える力になった。指揮官も「今の古賀には覚悟を感じる」と認めている。

 メダルは逃したが、19日には5、6位決定戦で米国と戦う。中田監督は「大事な一戦。無駄にすることなく、最後まで戦う」と引き締めた。今大会ラストマッチに勝って、2年後の東京五輪につなげたい。

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