福原愛さん“一流の知識”でニュータイプ指導者に…元担当記者が占う
スポーツ報知

04年アテネ、08年北京五輪時の取材を元に、福原さんの将来の指導者像を、榎本友一記者が占った。
11月1日に30歳となる福原さんに、「どんな30代を過ごしたいか」と聞くと「勉強がしたいです。いろんなことを学んで吸収していきたいなと思っています」と笑顔で返ってきた。その答えを聞き、08年4月、当時、将棋の女流名人だった矢内理絵子さん(38)との対談を思い出した。
小学生時代「将棋・オセロ部」だった福原さんは矢内さんの将棋指導に「精神面の勉強になった」と目を輝かせた。「戦いは最後の5分間にある」と書いた扇子をもらい、詰めの大切さを習った。4年後の12年ロンドン五輪女子団体戦準決勝シンガポール戦。苦手の相手に追い込まれた時、矢内さんの言葉を思い出して「勝負どころで一歩踏み出す」と連続得点し、3―1で先勝。日本卓球界初の五輪メダル獲得へと導いた。
ゴルフの元世界ランク1位宮里藍さん、レスリング五輪3大会連続金メダルの吉田沙保里らとは食事する仲だ。他競技の一流選手から学ぶ知識は貴重。指導者としても、日本卓球界に新風を吹かせてくれるに違いない。(03~08年卓球担当)