【杉山愛の目】力みなくし根負けするな…大坂なおみ、24日にケルバーと対戦

スポーツ報知
杉山愛さん

 女子テニスの年間成績上位8選手のみが出場できるWTAファイナルで、初戦(22日)に敗れた大坂なおみ(21)=日清食品=は、24日にアンゲリク・ケルバー(30)=ドイツ=と対戦する。この日は左利きの選手と練習し対策を行った。

 大坂選手は悪いプレーではありませんでした。コートの内に入って攻撃的に打てているときはポイントが取れていました。ただバイン・コーチが「もっといいプレーができるはずだよ」と声を掛けたように、気合が入るのは仕方ないことですがサーブに力みが見られ、ラリーで無理に強く打とうとしてミスをしているのが見受けられました。タイミングが外れていたのは球足が速いコートの問題ではなく、回転量が多い相手の球質の問題だと思います。

 ケルバー選手はスティーブンス選手と比べればフラット(直線的)な球質で打ちやすくはなるでしょう。ただどんな球にも食らいつき、左右に走らされてもカウンターを狙ってきます。根負けしないことが大切ですし、メンタル面の戦いになるでしょう。初戦の反省点を修正し、良かった部分は生かす、成長を見せてほしいです。(元ダブルス世界ランク1位)

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