錦織圭、ファイナル当落線上の9位 残り2枠出場争い「パリ大会」が最終戦

スポーツ報知
マスターズ・パリ大会の獲得ポイント

◆男子テニス エルステバンク・オープン最終日 ▽シングルス決勝 アンダーソン2―0錦織(28日・ウィーン)

 錦織圭(28)=日清食品=は今季3度目の決勝進出でまたも優勝を逃した。ケビン・アンダーソン(30)=南アフリカ=の速いサーブを攻略しきれず、ストレート負け。世界ランクも11位のままで、年間成績上位8人で争うATPツアー・ファイナル(11月11日開幕・ロンドン)の出場争いは9番手。2年ぶりの出場をかけて、ファイナル前最終戦となる29日開幕のパリ・マスターズ大会に2回戦から登場する。

 序盤で流れに乗り損ねた。第1セット、錦織は相手サーブの第3ゲームで0―30とチャンスを作った。だが決めにいったフォアハンドをミス。「紙一重だった。もう1本というところが取れなかった。なかなか運が傾いてくれない状況だった」。続く第4ゲームを凡ミスを重ねた上、12分超の接戦で落とすと、その後はチャンスがなかった。

 16年2月のメンフィス・オープン(米国)以来、2年8か月ぶりのツアー優勝ならず、決勝9連敗。第2セットは過去52週で8割近い勝率のタイブレイクとなったが、「最高のテニスができた」というアンダーソンの前に、今季3つ目の準優勝トロフィーを手にするしかなかった。

 ツアー通算12勝目は逃したが、今大会では「この1年で一番いい試合がいくつかあった。評価できる点もあった」と手応えもつかんだ。マスターズ・パリ大会と同じ屋内ハードコートで積極的な攻めを展開。準々決勝ではATPツアー・ファイナル争いで8番手にいるD・ティエム(オーストリア)を6―3、6―1で圧倒した。

 次戦は格が高いパリ大会。当落線上のファイナル進出へ、デルポトロ(アルゼンチン)は右膝骨折中で9番手でも出場可能性はあり、ティエムも逆転射程圏内。「今週のいいテニスを来週もしっかりできるようにしたい。集中して、なるべく後半までいけるように頑張りたい」と引き締めた。

スポーツ

×